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軽口ひとつで、人は死ぬ  作者: みやび68


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3/5

3話

「や⋯やめてくれ⋯」


その言葉に、ほんの一瞬だけ足が止まる。


「⋯お前が⋯俺を殺したんだろ⋯」

「は?な、何言ってんだよ⋯?」

「⋯わからないなら、いいよ⋯」

「い、いいって⋯な、なぁ⋯とりあえず⋯それ、置けよ⋯は、話し合おうぜ?」

「話し合う?何を?ただ、命乞いしたいだけだろ?」

「ち、違うよ⋯!お、お前の話を⋯聞くからさ⋯!」

「⋯俺の話を聞く?あの時は聞かなかったのに?⋯今更、遅いよ⋯」


持っていた鎌を振り上げる。

あっという間に静まり返った路地裏。

一瞬だけ目を瞑り、ゆっくりと立ち去った。


「許さない⋯」




「お疲れ!今朝は寝坊しちゃって⋯焦った〜」

「お疲れ様⋯何で寝坊したの?」

「アラーム掛け忘れててさ⋯それより!ニュース見たか?」

「また例の連続殺人?」

「そう!昨夜も起きたんだろ!?」

「⋯らしいね⋯」

「どうやら、地元が一緒なんじゃないかって噂らしいぞ」

「⋯そう⋯なんだ⋯」

「地元って何処なんだろうな?俺も一緒だったらどうしよう!?」

「⋯さあ⋯?」

「さあ?って⋯お前、怖くないのかよ!?」

「⋯怖いけど、考えてもどうしようもないから⋯」

「そりゃそうなんだけどさ⋯」


拗ねたように呟く声を聞きながら、コーヒーを一口飲む。

こころなしか、コーヒーがほろ苦く感じた。

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