第十話 作者が満足したので爆弾投下して終わります!
♬(BGM:カノン/荘厳なオーケストラVer.)
重厚な扉がゆっくりと開き、光が差し込む。
玉座の間の天井は高く、磨かれた大理石の床には王国の紋章が輝いていた。
壁には歴代の王と王妃の肖像画が並び、
その中央で、現王が玉座に静かに腰を下ろしている。
王妃はその隣に立ち、いつものように微笑んでいた——
が、その笑みの奥には、どこか決意の色が宿っていた。
「……王妃よ。そなたが“皆に伝えたいこと”とは何だ?」
王妃はゆっくりと一礼し、姿勢を正した。
「えぇ、陛下。今日という日を、ずっと待っておりましたの」
列席する重臣たちの間に、わずかなざわめきが走る。
魔王も腕を組み、険しい視線を向ける。
「まさか、また何か仕掛けるつもりではあるまいな?」
「仕掛け、だなんて。そんな大げさなものではありませんわ」
王妃は一歩、玉座の間の中央へ進み出た。
「ただ、真実をお伝えするだけですの」
(ざわ……)
「し、真実?」
「まさか、またグッズの新作では!?」
「いや、勇者と魔王殿下との結婚報告か!?」
「どちらにせよ、平穏な話ではなさそうだ……」
王妃はふっと唇をゆがめ、
息を吸い込んで、堂々と告げた。
「——わたくし、実は“男”でしてよ♡」
♬(BGMカットアウト)
……沈黙。
次の瞬間、王国が「えぇぇぇぇぇ!?」の大合唱で揺れた。
玉座の間のシャンデリアが震え、ステンドグラスがカタカタと鳴る。
外からは、生き物たちが一斉に退避を始めているような爆音が響いた。
鳩:クル〜(記録:危険察知。王国全域に退避勧告)
「ま、まさか……寝室が別なのは……!?」
「えぇ、バレないようにするためでしたの。
……まぁ、陛下のいびきが原因でもありますけれども」
♬ The Hives『Tick Tick Boom』爆音イン
鳩:クル〜(記録:王国、華麗に爆散)
──完。
……と思いきや。
(瓦礫の隙間から、のんきな声)
「ま、まぁ……王妃かわいいし、いっか」
「あらあら、陛下ったら♡」
(魔王、額を押さえながら小さく呟く)
「まさか……あの“取引”は、この日のため……?」
鳩:クル〜(記録:魔王、今さら気づく)
(遠くで勇者の叫び)
「もうやだこの国ぃぃぃ!!!」
♬(カノン・爆音リミックスVer. フェードアウト)
──本当に完。
【あとがき:王妃の執務室にて】
(瓦礫の片づけを終え、紅茶を優雅に注ぎながら)
「ふふ……まさか、あそこまで盛大に崩壊するとは思いませんでしたわ」
鳩:クル〜「王妃様、完全に自業自得かと……」
「まぁまぁ、愛があればすべて丸く収まりますのよ」
(ふと、視線が机の上に向かう)
そこには、豪華なクッションの上に、
金糸の布が掛けられた“何か”が静かに置かれていた。
「……うふふ。ようやく手に入れましたわ」
鳩:クル〜「それは……」
──沈黙。
鳩:クル〜(記録:王妃、また何か始める気配)
──To be continued?




