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【完結済】異世界召喚されたら魔王を倒す勇者なのに何故か恋人になったんですけど、何か?  作者: ユズ(『ラジ裏』修正版・順次更新中)


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10/11

第十話 作者が満足したので爆弾投下して終わります!

 ♬(BGM:カノン/荘厳なオーケストラVer.)


重厚な扉がゆっくりと開き、光が差し込む。

玉座の間の天井は高く、磨かれた大理石の床には王国の紋章が輝いていた。

壁には歴代の王と王妃の肖像画が並び、

その中央で、現王が玉座に静かに腰を下ろしている。


王妃はその隣に立ち、いつものように微笑んでいた——

が、その笑みの奥には、どこか決意の色が宿っていた。


「……王妃よ。そなたが“皆に伝えたいこと”とは何だ?」


王妃はゆっくりと一礼し、姿勢を正した。

「えぇ、陛下。今日という日を、ずっと待っておりましたの」


列席する重臣たちの間に、わずかなざわめきが走る。

魔王も腕を組み、険しい視線を向ける。


「まさか、また何か仕掛けるつもりではあるまいな?」


「仕掛け、だなんて。そんな大げさなものではありませんわ」

王妃は一歩、玉座の間の中央へ進み出た。


「ただ、真実をお伝えするだけですの」


(ざわ……)

「し、真実?」

「まさか、またグッズの新作では!?」

「いや、勇者と魔王殿下との結婚報告か!?」

「どちらにせよ、平穏な話ではなさそうだ……」


王妃はふっと唇をゆがめ、

息を吸い込んで、堂々と告げた。


「——わたくし、実は“男”でしてよ♡」


 ♬(BGMカットアウト)


……沈黙。


次の瞬間、王国が「えぇぇぇぇぇ!?」の大合唱で揺れた。

玉座の間のシャンデリアが震え、ステンドグラスがカタカタと鳴る。

外からは、生き物たちが一斉に退避を始めているような爆音が響いた。


鳩:クル〜(記録:危険察知。王国全域に退避勧告)


「ま、まさか……寝室が別なのは……!?」

「えぇ、バレないようにするためでしたの。

 ……まぁ、陛下のいびきが原因でもありますけれども」


 ♬ The Hives『Tick Tick Boom』爆音イン


鳩:クル〜(記録:王国、華麗に爆散)


──完。


……と思いきや。


(瓦礫の隙間から、のんきな声)

「ま、まぁ……王妃かわいいし、いっか」

「あらあら、陛下ったら♡」


(魔王、額を押さえながら小さく呟く)

「まさか……あの“取引”は、この日のため……?」


鳩:クル〜(記録:魔王、今さら気づく)


(遠くで勇者の叫び)

「もうやだこの国ぃぃぃ!!!」


 ♬(カノン・爆音リミックスVer. フェードアウト)


──本当に完。




【あとがき:王妃の執務室にて】


(瓦礫の片づけを終え、紅茶を優雅に注ぎながら)


「ふふ……まさか、あそこまで盛大に崩壊するとは思いませんでしたわ」

鳩:クル〜「王妃様、完全に自業自得かと……」

「まぁまぁ、愛があればすべて丸く収まりますのよ」


(ふと、視線が机の上に向かう)

そこには、豪華なクッションの上に、

金糸の布が掛けられた“何か”が静かに置かれていた。


「……うふふ。ようやく手に入れましたわ」

鳩:クル〜「それは……」


──沈黙。


鳩:クル〜(記録:王妃、また何か始める気配)


──To be continued?

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