表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
28/70

短編エピソード10『はじめてのおつかい(未遂)』

短編エピソード10『はじめてのおつかい(未遂)』


「……あれ? ゴンちゃん、いない!」


 休日の昼下がり。ふと目を離した隙に、ゴンちゃんが姿を消していた。玄関のドアが、ほんの少し開いている。


「まさか……!」


 信吾と美沙が慌てて廊下に飛び出すと、数メートル先――エレベーターの前に、ちょこんと座る緑の背中が見えた。


「ゴンちゃんっ!」


 ホッと胸を撫で下ろして駆け寄ると、ゴンちゃんは何やら口にくわえていた。……信吾の財布だ。


「えっ、それ……」「まさか、買い物?」


 リビングのテーブルに置いてあった財布を、器用に持ち出してきたらしい。


 ふたりは思わず顔を見合わせて、吹き出した。


「ていうか、エレベーターどうする気だったの……」「ボタン、届く?」


 呆れつつも笑いながら美沙が受け取ろうとすると、ゴンちゃんは財布をぎゅっと胸に抱えて、しっぽを得意げに振った。


「……でも、やる気はすごいよね」


 叱るよりも先に、感心してしまう。そんなところも、ゴンちゃんらしい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ