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短編エピソード3『ゴンちゃんのお昼寝スイッチ』
短編エピソード3『ゴンちゃんのお昼寝スイッチ』
リモートワークの休憩時間。午後のまどろみのひととき、信吾がソファに腰を下ろしてコーヒーを飲んでいると、どこからともなくゴンちゃんがやって来る。
軽やかな足取りで近づくと、ためらいもなく信吾の膝のあたりに頭をぐいっと押しつけてくるのだ。
「……それ、休憩終わっちゃうやつなんだけどなぁ」
小さく「きゅ」と鳴きながら、瞼をとろんとさせてくるゴンちゃん。信吾は苦笑しながら、つい手を伸ばす。
触れるのは、なめらかで薄くしなやかな鱗。少しあたたかく、規則正しい鼓動が伝わってくる。
「仕方ないな……ちょっとだけ、な」
そのうち信吾のまぶたも重くなり、ふたりでそのままうたた寝してしまう。
最近、それが休憩時間の習慣になっていた。




