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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第四部 隠れ里
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14話 行動の後先

 カナメたちはその場の処理を終え里へと戻った。


 森を抜け目に飛び込んできたのはオークの血で汚れた地面、破壊された柵・・・民家も所々破壊されているのが見えた。


 見張りに立っていた兵士がカナメたちに気が付き



「お~い!契約者様達が戻ったぞ!」



 すると里からニナが飛び出してくる



「カナメさん! それに皆さんご無事で何よりです!」



「うむ、問題なく終わったようじゃな。」



 ニナの後をゆっくりとガルドが歩いて来てそう口にした。



「はい。問題なくオーク・キングを打ち取り魔法陣を無効化してきました。」



「そうか、そうか・・・良かった・・・」



 カーネイスは喜びの声を上げ近づくとその目にマコトたちが目に入る。


 カーネイスの様子に共に来た兵士たちも気が付きマコトたちを睨み付ける。



「あんた達のせいで! 家が! 家が!」



 その中の1人がマコトへ掴みかかる。マコトは項垂れながら頭を下げ



「済まない。俺が・・・俺たちが・・・」



「そうですね。本来の任務を放棄したばかりか、その行動で里を危機に陥れたのですから・・・このことはお爺様である聖王様にお伝えしてしかるべき処分を受けて頂きましょう。」



 レミエルの言葉にハジメが顔を赤らめアートスを指さし



「それはあいつが! あいつ等が先走ったから! 僕たちは関係ない! 関係ない!」



 するとレイカがハジメの頬をその手のひらで叩き



「発端は彼らかもしれませんが! 貴方方も無断で動いたではありませんか! 貴方達が動けばオーク達を刺激してしまうとか考えなかったのですか? カナメ達が注意しながら捜索したり、取り残されている人たちを助けに行っていたのに! 貴方達は! 貴方達は!・・・」



「もういい、もういいから・・・」



 ミコトがレイカの肩を掴み優しく言葉を掛ける。



「・・・でもミコちゃん、彼らが・・・彼らがちゃんと自分たちのことをやってれば!」



 ミコトはレイカを抱きしめ、その頭をなでながら優しく



「そうだね・・・そうだね・・・」



「・・・まあ儂らの言いたいことはそちらのお嬢ちゃんが言ってくれたからのう。今は脅威が去ったことを喜ぼうじゃないか。なあ皆の衆!」



 すると先ほど怒鳴りつけていた兵士が頬をかきながら



「そうだな。貴方方と一緒くたに怒鳴りつけてしまったみたいだ・・・すいませんでした。」



 兵士が謝るとカナメが微笑み



「頭を上げてください。俺たちは気にしてませんから・・・それに町の中へ入って今後のことでも相談しましょう。」



「おお、そうじゃな。それも重要じゃが・・・」



 カーネイスはそう言うと口端を釣り上げ里の方へ振り返り



「その前に宴じゃ! 勝利の宴じゃ!」



 すると里中から歓声が上がった。

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