11話 駆け抜ける戦場
カナメはウインガー隊と共に駆けだす。すぐにカナメの隣へロードが駆け寄り
「主よ乗ってくれ! 全速で目的の場所まで行く!」
「ありがとう。でも彼らも連れていく必要があるから速度を合わせて!」
カナメがロードの背に飛び乗るとロードは
「分かった。道を切り開きながら進むんだな!」
そう返事をすると森の木々の間からオークが湧き出てくる。
「邪魔をするな! 【光よ! 爆ぜよ!】」
ロードの頭から光があふれ出し勢いよく爆発した。
オークたちはその爆発に巻き込まれはじけ飛ぶ。
「しっかり付いて来いよ!」
そう言って止めを刺さぬままロードは駆け抜ける。
「遅れるかよ!」
ウインガーは叫び転がるオークを後目に駆け抜けた。
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何度かの戦闘を切り抜けたカナメたちは【鉱石の迷宮】前へとたどり着いた。
そこではハジメとユウナを中心にオークたちを迎撃していた。
「ええ~い! しつこいっ!」
ユウナの杖から2本の水の矢が放たれオークを襲う。
「みんな下がって! 【フレアバースト】」
ハジメが杖を高々と上げるとオークたちを中心に炎が爆発した。
その炎は勢いよく燃え広がり森の木々を焼き始める。
「も~何やってるのよっ! 【ブリザード】」
今度はユウナが杖を掲げると辺り一面吹雪に覆われ先ほどまで猛威を振るっていた炎を消す。
「悪い。助かった。」
ハジメがお礼を言うとそこへカナメが駆けよる。
「ハジメ! マコトたちは?」
するとユウナが顎に指を当て
「ダンジョン?って聞かないんですね。」
と小首を傾げる。
「こっちも遊んではいない。」
カナメの言葉にハジメは何度も頷く。
「マコトなら先たちと共にオアシスの水源へと向かった。」
そう言ってハジメは山の方へと指さす。
「ありがとう。ウインガー!」
カナメが部隊長のウインガーを呼ぶと
「あいよ! ここに居る者たちと協力して豚どもを狩ればいいんだな?」
「ええ、お願いします。俺は水源へ向かいます。」
そう言うとロードが駆けだす。
「カナメ様も気を付けて!」
カナメは背後からの声に腕を上げ答える。
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水源ではアートスが必死になり戦っていた。
「くっくそっ! そいつの傷は?」
正面のオークを相手にしながら背後へと声を掛ける。
アートスの背後では魔術師が必死になり水術で血を流す騎士を癒していた。
「ブモォォッ!」
一瞬のスキをついてオーク・ジェネラルがアートスへ向け、真上から斧を振り下ろした。
ガギッンッ!
斧は弾かれる。見るとマコトが腕を振り上げている光景が目に入った。
「勇者様!」
アートスは叫ぶが、マコトは無視するかのように指示を出す。
「戦いに集中して! サキ! パペットを展開!」




