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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第四部 隠れ里
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08話 エルフの少女

 小柄なエルフの少女は再び起き上がったオーク・ジェネラルへと駆けだし



「やっ!」



 全身を使い縦に回転して頭上より切りつける


 対するオーク・ジェネラルは首を左右に振り意識を覚醒させたその瞬間にエルフの少女が放つ斬撃が飛来する



「ブヒッ?!」



 その鳴き声を最後に頭から真っ二つに切り裂かれるとその場に崩れ落ちる



 ドワーフの男は巨大なハンマーを巧みに操り次々とオークを蹴散らしていく、そんな中オークの後方より叫ぶ声が聞こえる。



「突撃! オーク共を1匹たりともここから返すな!」



 フェザスの号令により兵士3人がオークに向かう、更に後方に控えた2人から【マジックアロー】が放たれオークを襲う。


 先ほどエルフの少女により指揮個体が討たれたこともあり、オークたちは統制が取れておらずに次々と討たれていく。



「ふ~、何とかなるようじゃな。」



 そう言いながらハンマーを肩にかけたドワーフの男がカナメの下へと歩み寄る。



「そうですね・・・そう言えばまだ名乗ってませんでしたね。俺はカナメ、カナメ・テンクウジ、この部隊を預かる物です。」



 カナメが名乗るとドワーフの男は



「ガハハハハハッ! そうだな。名乗ってなかったわい。俺はガルド・モーゼス、見ての通りドワーフ族だ。そしてあの子は孫のニナじゃ。」



「ニナです。爺様共々助けて頂きありがとうございます。」



 挨拶をしているうちに最後のオークが撃たれる。



「神狼のハクオウですわ!」



「同じくコクテイです。」



「ロードだ。よろしく。」



 するとどうだろうガルドは慌てて膝を付き



「しっ神狼様ですか、無礼の段平にご容赦を!」



「そっそんなに畏まらなくてよいですわ!」



「そうですよ。僕たちはカナメの召喚獣ですから。」



 更に深々と頭を下げ



「いっいえ、神狼カイザー様にはこの子の両親が生前命を救われた御恩が有ります。それにこの国では神狼様の契約者と言えば聖王様に次ぐ権力をお持ちのお方。」



「はぁ、爺様・・・神狼様が良いと言っているんだから、その遺志に逆らう方が失礼じゃないの?」



 ニナに言われ勢いよく頭を上げたガルドはそれまでとは一変して先ほどまでのように



「それもそうじゃな。いや~助かったわい。里へ援軍が来たことは知っておったが、一向に儂らを助けに来んから、儂らは見捨てられたのかと思うておったわい。」



「それにしてもドワーフ族とエルフ族は仲が悪いと聞いておりましたが、お二人は仲のよろしいことで。」


 片づけを終えた兵士と共にフェザスが歩み寄りそう口にする。

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