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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第四部 隠れ里
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07話 救援

 里の北門を出たカナメたちはまず道沿いに駆けていた。



「そこの木々の隙間を右へ、入った直後を左へ。」



「右だな!・・・次が左っと!」



 ロードは速度を落とすことなく曲がりしばらく疾走すると、カナメの左肩にしがみついていたコクテイが



「カナメ! 前方にオークを確認!」



 するとカナメの右肩からハクオウが光の矢を放つ



「馬鹿ね! そう言う時は先手必勝ですわ!」



「ハク、状況をまず確認して・・・神狼の迷宮での事もう忘れたの?」



 カナメの言葉に首を下げ俯きシュンとするハクオウにカナメは更に言葉を掛ける



「・・・でも今回は良い判断だ。戦いが始まっているみたいだからね。」



 駆ける先で「どりゃぁぁ!!」と低い男性の声と「やぁぁっ!」と女性か子供の声が聞こえオークの鳴き声や武器と武器がぶつかる音が次第に大きくなる。



「主様どうします?」



「このまま突撃! ロードは【唄】を使用! ハクとコクは生き残ったのを!」



「了解!」



「了解ですわ!」



「頑張ります!」



 全員が了承するとロードは更に速度を上げオークへと迫り



「【光よ! 爆ぜよ!】」



 ミスリルホーンから光が放たれ爆発する。弾き飛ばされたオークの間をロードが突っ切る



「邪魔ですわ!」



 そう叫びハクオウから無数の光の矢が放たれる。



「僕だって!」



 コクテイは魔力を圧縮して纏い前方へ突撃し、オークへ攻撃を加えるとその反動を利用してカナメの下へと戻る。



 すると傷つきながらもエルフの少女を庇うドワーフの男が今にもオーク・ジェネラルにやられそうになっているのが目に映る



「【光よ! 駆けよ!】」



 カナメがそう口にしながら神狼丸を抜き放つと2匹の光の狼がオーク・ジェネラルへ縦横無尽に駆け出し近くに居たオークを蹴散らしながらオーク・ジェネラルへと体当たりをする。



「ブヒィィィ!!!」



 弾き飛ばされ全身を光が突き抜ける。その間にカナメ達はドワーフの前へと割り込み



「ご無事ですか? 良かったらこれ使ってください。」



 そう言ってポーションをドワーフの前に差し出すと、ドワーフは無造作にポーションを奪い取りふたを開け飲み干した。



「ぷはぁ~うまいな。もう一本くれ!」



「もう(じじ)(さま)! お礼を言ってないよ!」



 カナメがもう一本取り出すとドワーフはそれを受け取り



「ほれ、ニナも飲まぬか!」



「もぉ~ありがとうございますね。」



 ドワーフからポーションを受け取ったエルフの少女は一気に飲み干し



「・・・本当だ、美味しい・・・これなら!」



 気合を入れ直すとエルフの少女は自身の身の丈程あろうかというたい剣を軽々と持ち上げオークへと再び切りつけていった。

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