表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第四部 隠れ里
87/143

04.5話

 カナメたちが長の館へと入っていく中、ウインガーは馬車を館の敷地内へ入れ部下と共に警戒に当たっていた。


 そんなウインガー隊を敷地外から住民が覗き込んでいるそんな中


 住民を掻き分けるように騎士たちが割って入って来た。



「邪魔だ! 退かぬか! 我はショーン家の嫡男なるぞ! どけっ!」



 小さな子供がアートスに蹴られ転がり泣き出す


 その子供へとウインガーは近づき、しゃがみ込んで頭を優しくなでながら



「大丈夫か? 男の子だろう? おお~痛かったか? それは済まぬことをしたな。あのような輩この俺が懲らしめてやるからな。」



 そう言って男の子を抱きかかえ近寄って来た女性にその子を預けると


 地面に置かれたハルバートを拾い上げアートスへ向かいゆっくりと歩き出す



「何か用かな? ボルト家の三男坊君?」



「あの子に謝れ! それでも騎士かっ!」



「何を言うか! 我はショーン家嫡男なるぞ! たかが部隊長ごときが我に指図するのか!」



 一色触発の中それぞれ武器を構え睨み合う


 するとガチャリと扉が開き



「何を騒いでいるのですかウインガー・・・はぁ没落したショーン家の嫡男ですか。」



 するとアートスの額に青筋が浮かび



「没落~? 何を言っているんだ我ショーン家は聖王国家の大貴族だぞ! 言葉を慎め貧乏貴族のグリーク家の嫡男君。」



 するとフェザスはヤレヤレと首を左右に振り



「貴方は何も知らないんですねアートス。此度のオークとの戦いでショーン家はその義務を放棄して逃げ出した罪で取り潰しが検討されているほどですよ?」



「ばっ馬鹿を申すな! オーク共はこの里で我々が防いでおるのだそのようなことがあるはずない!」



「何言っても無駄だぜフェザス。ここに籠っていて知らないんだから1000を超えるオークたちが聖都へと迫っていたこともなっ!」



 その声が大きかったのか住民がざわめき出す



「聖都は無事なのか?」



「この国はもうだめなのか?」



 と聞こえる中アートスは大きな声を上げる



「煩い! 煩い! 黙れ! 良いから貴様らは我らに食料を渡せばよいのだ!」



「5000b・・・陛下より頂いた1人あたり食費だ。頂いていたのではないのですか? さらに言えば里で住民より要望があれば食料を提供するよう命じられていたはずですが?」



 フェザスの言葉に住人達からも罵声が上がる



「知らん! 我は知らんぞ! 我は聞いてない! そんな命令聞いてないぞ!」



 アートスはなおも騒ぎ立てている。長の館の扉が開かれカナメたちが出てきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ