04話 食糧事情
「それで、レミ先ほどの話を。」
「はい。マコトさま一行には里に迷惑をかけないため、食費として一人当たり5000bが支給されているはずです。これはお店などで食事をしても1か月と2旬つまり50日分の食事を賄える金額となります。材料から仕入れれば更に日数は伸びるでしょう。」
そこへフェザスが書類の神を捲りながら更に付け加える
「今回は被害も出ている可能性もありましたので、里からの要請があれば食料を提供する指示もなされているようですね。」
見るとその報告を聞いたフロートは顔を赤くしてプルプルと震えていた。
「あの小童どもがぁぁ!! 夜酔いつぶれている兵士がいるとのことだったが、食料を買わずに酒でも買っておったのか!」
急に怒鳴り散らすフロートにノボルやミコトは顔を引きつらせるがカナメはヤレヤレと言った表情でレミエルへと視線を送り
「レミ、俺たちの食糧から里の住民に配ることは出来るかな?」
するとフロートだけでなくレミエルも笑顔を作り
「勿論構いませんが、2日後に来る補給隊からの食糧はこちらへ優先的に回してもらうことになると思いますが?」
「優先するのみで良いのか? 儂らにはありがたいが・・・」
「聞けば干し肉一切れに黒パン四分の一とかそれが1日2食では、考え方まで悪い方へと向かってしまうでしょうしね。それにオークの肉は食料にできるのだろう?」
「はい! 勿論です。では早速・・・フェザス、お願いできますか?」
「はっ! 野菜など栄養価の高いものも分けてよろしいので?」
「そうだね。ある程度俺の方でも確保してあるから馬車に積んである半分までなら野菜も出せるんじゃないかな。」
「分かりました。そのように急ぎ手配いたします。」
そう言うと席を立ちフェザスは館を後にする。
するとフロートは首を傾げながら
「もしやカナメ様は【空間術】のスキルをお持ちで?」
「ええ、内緒ですよ。」
「分かっております。儂も【空間術】を使えますからな。それが講じてこの里の長になった成り上がりものですからフォフォフォ。」
そんな話をしていると外から争う声が聞こえてくる
何事かと思い一同顔を見合わせ頷き
「配分で揉めているのかな?」
カナメが様子を窺う様に振り向くと扉から兵士が慌てて入って来る
「しっ失礼いたします! 勇者様付きの騎士であるアートス様が現れ食料をよこせと無理を言ってきておりまして、フェザス様が姫様かカナメさまに来ていただいて対処してほしいとのことなのですが・・・」
それを聞いたレミエルが立ち上がるとカナメも立ち上がり
「・・・はぁ、そのバカの顔でも見に行きますか。」
その言葉にノボルだけでなくミコトやレイカも口端を釣り上げ立ち上がった。




