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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第四部 隠れ里
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03話 オアシスの町

 カナメたちは朝になり野営地を出発して昼になろうかと言うころ隠れ里・・・オアシスの町へとやって来た。


 柵で町を囲み厳重な警戒の中町へと入る馬車は人々による熱い歓声で迎えらる。


 不思議に思うカナメたちはそのまま住民を伴い長の館へと向かう


 長の館の前には長である老人がカナメたちを出迎えた。


 カナメたちや兵士が降りる中人々の表情に訝しげな顔を見せる者が出てくる。


 そしてレミエルが馬車から降りると長は驚きの表情を見せ、レミエルに駆け寄り



「ひっ姫様! どうして姫様がこのようなところへ? それにこの方々は補給タイではないようなのですが・・・」



「お久しぶりですねフロート卿。私たちはオーク並びにダンジョンの調査に赴いた次第ですけど・・・」



 そう答えたレミエルは周囲を見渡すと周囲から落胆の表情や声が聞こえてくる



「姫様、ここでは何ですから屋敷の中へ、中で説明いたします。」



「カナメさま行きましょう。何かわけがあるようですので。」



「分かった。行くのはパーティーメンバーと・・・フェザス一緒に来てくれ。」



「心得ました。」



「ウインガーは馬車を頼む。」



「ああ、分かった。」



 カナメたちは連れられ屋敷へと入りテーブルに着く全員が付いたところで水の入ったコップがそれぞれに配られ長であるフロートが席に着いたことで話が始まった。



「・・・つまり、勇者様一行が食料をそれほど持たずに来たと・・・更に少ない食料を気にすることなく使い食べていると・・・困りましたわね。」



 悩むレミエルにカナメは



「レミ、彼らにはどのような命令が下っていたんだい?」



 するとフロートが怒り気味に



「コホンッ! パーティーを組んでいるからと言って一国の姫様を愛称で呼ぶなどどうかと思われますが?」



「良いのです。カナメさまは神狼様とご契約された契約者様ですから。それに今回の部隊はカナメさま直属の部隊で、若輩ながら私が副官を務めさせてい叩いています。」



 するとフロートは慌てて椅子から降りて土下座すると



「けっ契約者様とは知らず数々のご無礼どうかお許しを! どうか! どうかお許しを!」



 その態度にカナメは苦笑いを浮かべつつ頬を指でかきながら



「別に構いません。どうか頭を上げてください。これでは話が進みませんから・・・」



 するとフロートは勢いよく頭を上げ立ち上がりカナメの手を取り



「ありがとうございます。このカーネイス・フロート身命を賭して貴方様を歓迎いたしますぞ。」



 周囲からもクスクスと声を押し殺した笑い声が上がり恥ずかしくなったのかフロートは何事もなかったように自らの席に戻る。

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