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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第三部 氾濫
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21話 宴

 戦いは終わり、砦の中では勝利を祝い、ささやかではあるが宴がもようされていた


 そんな中砦の中心にあるひと際大きな建物では



「此度の戦い皆大儀であった。」



 大きな室内に中央に置かれた味のある古めかしい大きなテーブルの奥にある椅子に座ったドミニオンが言葉を発した。



「勿体なきお言葉痛み入ります。」



 代表してサイラスが返事をする


 他の者たちは緊張しながらも食事を勧めている



「うむ。此度の一件で貴族共があれほど使えんとは思わなんだ。」



「・・・そうですね。国の存亡の危機に逃げ出そうとは・・・カナメさまや異界から来た皆様が居てくださらなかったら・・・」



 ドミニオンの言葉にレミエルが続き口にする



「おお! そうじゃ、今後についてや褒美の事も有るのぉ~・・・ツトム殿。」



 口をナプキンで拭いツトムが口にする



「何でございましょう?」



「貴殿は怪我をしたとか・・・」



「お気になさらずに・・・」



「・・・しかしな・・・」



「今の情勢では動けるものが動かなくてはそれこそ滅亡ともなりましょう。」



「分かった。なればツトム殿にはこの【丘の砦】を任せよう。またコウ殿、ハルカ殿には例の【ライフル】であったか? その量産を頼みたい。」



「私は構いません。」



 ツトムの返答にドミニオンは頷き、その顔をコウとハルカへと向ける



「おっ俺じゃなかった。私も構いませんが、ここに工房を作ってもらえないでしょうか?」



 するとサイラスが



「確か、東門の近くに工房跡があったと記憶しています。そこを修繕すれば使えるかと。」



「そうか。では修繕に取り掛からせよ。」



「ハッ!」



 執事の1人が部屋を後にして



「これで良いかな?」



「はっはい。」



 するとハルカが意見を口にする



「あっあの・・・人員も手配できないでしょうか?」



 ドミニオンは再びサイラスへ視線を送る


 するとサイラスの隣に座っていたリーリスが口を開く



「今回の【ライフル】作成にかかわった者たちに声をかけてはいかがでしょう? かの武器は大々的に作ってよいものではありませんし、この砦のみの製作としてはどうでしょうか?」



「うむ、そうじゃな。やたらに作られても困るか・・・分かったそれも書面に起こし聖都の工房へ通達してくれ。」



「ハッ!」



 今度は後ろに控えていた文官が返事をして部屋を後にする。



「さて、移住も進めるとなると・・・サイラス!」



「ハッ!」



「お主は騎士団を率い周辺に散ったオーク共の討伐を命ずる。」



「・・・」



「ん? どうした?」



 サイラスから返事が無かったのを疑問に思いドミニオンは聞き返した。

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