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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第三部 氾濫
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20話 収束

 時は少し遡る


 カナメたちが東門へと援軍に向かったころ西門では


 銃弾や魔術が降りそそぐ中オークたちは門へとたどり着いていた



「ブヒッ!ブヒッ!」



 オーク・ナイトが剣を掲げ叫ぶ


 そこへ破城槌をオークたちが運んでくる



「不味い! 魔術師団! 狙撃兵! あの破城槌を狙え!」



 サイラスの号令のもと降りそそがれるが、その攻撃は盾を持つオーク・ナイト達により阻まれる


 ドンッ! ドドンッ!


 と打ち付けられ城門はミシミシと音を立てる



「このままではっ! 騎士団! 我と共に城門前に集まれ!」



 サイラスは階段を駆け下り門の前へと駆けつけると剣を抜き放ち構える。


 そこへ次々と騎士たちが駆けつける中



「「「うぉぉぉぉっ!!!」」」



 と雄たけびと共に先頭の声が聞こえてくる



「なんだ? 何が起きている!」



 叫ぶサイラスの下へ伝令の兵士が駆けつけ



「申し上げます! 北より援軍! 援軍にございます!」



「どこの部隊だ!」



 サイラスの言葉に一瞬間を置き



「ベアード様の部隊です!」



「砦の部隊か! 良し、門周辺のオークを一掃しろと伝えろ! 打って出るぞ!」



「「「おおっ!!!」」」



 サイラスの言葉に騎士たちが雄たけびを上げる


 戦っているベアードの視界に指示を示すであろう旗が振られるのが目に入り



「ん? 何だ・・・門前のオークを一掃しろ?・・・打って出る? 全軍! 城門を目指せ! 砦から騎士団が打って出るぞ!」



「「「おおっ!!!」」」



 城壁よりの援護を受けつつベアードを先頭に門前へと迫り



「邪魔だっ!」



 そう言ってベアードは手に持つ鋼の大剣で破城槌を半分に切り捨て


 その足で蹴り飛ばし反対側に居たオークへ蹴り込む



「ブヒッ~~」



 腹へと蹴り込まれた残骸に悲痛な鳴き声を発したオークがその場で倒れ込む


 勢いそのままに門前を確保するとギギギ~と門が開き



「騎士団! 突撃!」



 サイラスの号令が響き渡り


 騎士たちは雄たけびを上げながらオークへ向けて駆けだした。


 更にベアードの部隊に押し込まれ南へ膨れたオークたちの辺りで光の爆発が起きた


 ロードによる【魔剣】の攻撃である


 その瞬間



「ブモッ! ブモモォォ!!!」



 と余裕を見せていたオーク・ジェネラルから叫び声ともいえる鳴き声が聞こえると


 オークたちは左右に首を振り人間のいない後方へと一目散に逃げだす



「畳みかけろ!」



 サイラスの号令にベアードの部隊も協力して突撃を行う


 更に門よりリーリス率いる魔術師団も出てきて援護射撃の魔術を撃ち込み


 終わって見れば夕暮れ前に戦いは終わりを告げた


 周辺を確認する部隊を放って残りは砦内へと帰還する


 門をくぐるカナメたちの下へ



「「「わぁぁぁ!!!」」」



 と歓声が降りそそいだ。

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