19.5話
カナメたちやドミニオン率いる聖王国軍が砦でオーク達ととたかっているころ
西の隠れ雑では襲撃も終わり住民たちは次の襲撃に備え柵などの修繕を行っていた
そんな中宿屋の一室でマコト達は集まり話をしていた
「俺はここは兵たちに任せ、少数精鋭でダンジョンの調査に向かった方が良いと思うんだがどうだろう。」
そう切り出したのは【勇者】の職業についているマコトであった。
そんなマコトの言葉にハジメが
「僕はその意見には反対だね。ここの戦力もそう多くない。そんな中戦力を分けるのは自殺行為だよ。」
するとユウナが
「何よ! マコトさまの意見が間違っているっていうの?」
「そうは言ってない! 僕はこの里を守る戦力の話を言っている。僕だってダンジョンへは調査に行った方が良いとは思っている。」
「なら何が不満なのよ!」
今度はサキがハジメに食って掛かる
「まあまあ、皆も落ち着いて。」
マコトが仲裁に入ると騎士の1人が意見を述べる
「その意見も重要ですが、砦が落とされると我々は補給が無くなります。やはりここは増援が来るまでここで籠城がよろしいのでは?」
その騎士の言葉にマコトは首を左右に振り
「それでは補給が無いのと変わりがないよ。ここは無茶をしてでも元を断つか・・・」
「補給線を確保するかだね。」
マコトの言葉にハジメが続く
「ならば少数精鋭で砦への援軍に向かわれては良いのでは?」
「そうですね。それも良いかもしれませんが、先ほどハジメが指摘したように戦力が足りない・・・となると援軍に向かう案は里への危険が高いんですよ。」
「それなら、ダンジョンの調査も危険ではありませんか!」
自分の意見が否定されたことで騎士は声を荒げる
そんな騎士とは違いマコトは落ち着きを払い静かに言葉を紡ぐ
「俺の作戦だと、ダンジョンへ向かうことにより、ダンジョンから来るオークたちの牽制になります。貴方の策だとダンジョンの戦力を全てこの里で受ける必要が出てきます。」
するとハジメが納得したように
「なるほど、言われてみればそうだな。確かにそれならば調査に行くメンバーがオークをかたずけながら進むことにより里へ来るオークの数を減らせるな。」
ハジメの言葉にマコトは頷く
「くっ! それならば突入する者たちが危険すぎます!」
「それは私たちで行えばいいんじゃない?」
サキがそう口にすると騎士は
「勇者様方をここで危険にさらすわけには参りません!」
「しかし、ここに居てはやがて兵糧も尽きますよ? それに今回のように水源から突入する可能性がある以上こちらから動かないと。」
このように話し合いが纏まらずに時間のみが流れていくのであった。




