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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第三部 氾濫
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17話 揺れ動く戦場

 カナメが門前で最後のオーク・ナイトを切り捨てると


 そこへベアードが姿を現す



「カナメ殿!」



 カナメたちの周囲に兵たちが警戒に当たったところでカナメは神狼丸を鞘へと仕舞い込み



「ベアードさん助かりました。」



「何の。しかし此処でのんびりもしてられん!我らは西へ向かいます。カナメ殿は2部隊を率い東へ!」



「南はどうします?」



 カナメがそう口にすると城壁のふちからレミエルが乗り出し



「カナメさま!」



 するとカナメとベアードは互いを見つめ頷き合い



「レミ! 南の援護任せます!」



 丁度そこへロードが来たのでロードへまたがり



「それでは俺たちは東へ向かいます!」



 そう言い捨てロードへと指示を出し駆けだす


 それを2部隊12名が追従する


 それを見送ったベアードは大剣を掲げ



「任せろ! 全軍西門へ向かう! 姫様申し訳ありませんが・・・」



 するとレミエルが



「分かりました。南への援軍ですね。ベアードさまもお気をつけて!」



「ハッ!」



 頭を下げベアードは駆けだした。


 レミエルは上体を起こし振り返ると



「半数はここに! 残りは私と共に南へ!」



「「「ハッ!」」」



 半数の40名程がレミエルと共に中央道を駆けていく


・・・・・・・・・・・・・・・


 東門城壁


 ノーマは梯子を昇るオークを切り捨てると


 梯子の頭に蹴りを入れ城壁から離す


 梯子には昇っていたオークが



「ブヒィィィ~!」



 と叫び地面へと叩きつけられそこへ水の魔術が襲う


 そんな光景を一瞥してノーマは次の梯子へと向かう


 するとそこへロードに乗ったカナメが駆けつけ



「援軍に来ました!」



 そう言ってロードから飛び降りると近くに居たオークを切り捨てる


 カナメの背後では光の爆発が起きオークたちを弾き飛ばすとそこへ向け兵士が突撃をかけていた


・・・・・・・・・・・・・・・


 西門城壁



「怯むな! 一歩も引くんじゃない!」



 サイラスは防御に特化した大剣【ディフェンダー】でオークを切り捨て叫んだ



「ドミニオン様! お下がりを!」



 リーリスが叫ぶ



「何のこれしき! アルファ! ベータ! 豚どもを蹂躙しろ!」



 鎧を着こみ盾と剣を持ったパペットがドミニオンの前に立ち


 オークの攻撃をその盾で防ぎ剣で首元を突き刺す


 周囲に居るオークの絶命を確認してドミニオンは



「中々しぶといのぉ~」



 その視線の先にはひと際大きなオーク


 オーク・ジェネラルが大きな鋼の斧を地面へと突き刺し腕を組み堂々とした風体でドミニオン達を見据えていた


 不意にその口が三日月に開かれニタ~と不気味に笑うと


 南門の方から


「ブヒッ!ブヒッ!」


 と叫び声が聞こえてくる

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