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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第三部 氾濫
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16話 救援

 カナメたちが見ている前で事態は動き出す


 先ほどのオーク・ジェネラルが転げるオーク・ナイトたちを蹴散らし駆けだしたのである


 嫌な予感がしてカナメたちも駆けだす


 するとオーク・ジェネラルが城壁へと手をかけ


 跳躍した


 その直後


 血しぶきが城壁を赤く染めていく


 カナメはすかさず神狼丸を鞘ごとこそから引き抜き



「【光よ! 駆けよ!】」



 すると2体の光り輝く狼が現れ


 物凄い勢いで空中を駆ける



「間に合えぇぇぇ!!!」



 更にカナメは神狼丸へ魔力を込めると


 バチバチと周囲に稲妻を迸りながら光の狼が駆け


 稲妻に当たったオークたちを一瞬で焼き払い


 それによりできた道をカナメたちを乗せたロードが駆ける


 城壁の上へと到着した光の狼は連携しながらオーク・ジェネラルへ攻撃を開始した。


 オーク・ジェネラルはその攻撃を鋼の斧で弾きよろめきながらも防ぐと



「ブヒッ! ブヒブヒッ!」



 と叫び鋼の斧を振り回し後ずさる


 その先は城壁のふち・・・


 そして襲い来る光の狼に



「ブヒヒヒヒッ!!」



 正面から鋼の斧をぶつけると


 その衝撃で後ろへ弾き飛ばされた・・・


 オーク・ジェネラルは右に左にと顔を振りその顔が恐怖に歪む



「ブヒッ~~~~!!!」



 ドス~ンという大きな音と共に地面へと叩きつけられ


 その巨体重量により地面へとめり込む


 しばらく両軍ともに静まり返り


 その穴から手が伸びると兵たちから悲鳴が上がる


 傷つきながらも起き上がり憤怒の表情で後方を睨み付けた


 その瞬間オーク・ジェネラルの首に閃光が走った・・・


 その後ズササササ~と地面をする音が聞こえると


 オーク・ジェネラルの首がゴロンと落ち


 首より血が噴水のように吹き出した。



「ふ~何とか間に合ったみたいだね。」



 神狼丸を振るいついても居ない血を振り払う仕草のカナメがそう呟いた


 その瞬間



「「「わぁぁぁ!!!」」」



 と城壁の上から歓声が上がる


 それと同時に後方より



「「「うぉぉぉぉっ!!!」」」



 と雄たけびが上がりベアードを先頭に兵士たちが突撃する


 オークたちは自分たちを指揮していたオーク・ジェネラルが倒されたことにより


 統率を失い逃げ惑う・・・そんな中を



「オラオラ~! 【光よ! 爆ぜよっ!】」



 とロードが駆けながら【唄】を発動して混乱に拍車をかけ



「これでもくらいなさい!」



「止めです!」



 ハクオウとコクテイの無演唱で放たれる光の矢により討たれていく


 そこへ朝の突撃でカナメたちと共に突撃した兵士たちが加わり


 連携してオークたちへ止めを刺していく


 もはや北門の戦いは一方的な蹂躙へと変わっていた。

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