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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第三部 氾濫
62/143

09話 襲撃

 1人また1人と倒れる中砦への攻撃が繰り返される


 それでも気力が衰えることなく兵たちは戦い続けていた。


 そんな中


 昼を過ぎた辺りでオークたちの動きに変化が現れる


 四方よりくる攻め手と包囲していたオークたちの一部が部隊を離れて行く


 向かう先は西の砦がある方角・・・


 ドミニオン達聖王国軍はまだ気が付いていないが


 マコトたちの活躍によりオークたちの補給線がつながっていなかったのである。


 また激戦地である西門にはサイラスとリーリスは愚かドミニオンが姿をさらし指揮していたことにより兵たちの指揮が高く抵抗を続けている


 次の激戦地である北門はレミエルがノボルたちと共に支え


 南門ではツトムが兵たちをまとめ上げコウのライフルを活かしオークの指揮個体を次々と狙撃して主導権を握り


 東門では元騎士団長であるノーマが支え絶妙なタイミングで北や南の門へと余力戦力を送ることで支えた。


 何とかその日を凌いだ聖王国軍に再び眠れぬ夜がやって来る


 またオークたちが騒ぎ出しているのである


・・・・・・・・・・・・・・・


 一方、昼頃西の砦へと進軍した200体のオークたちは狭い山道で奇襲を受けていた



「ハクッ!東側へ魔術を!」



 カナメの叫び声が戦いの中聞こえてくる



「分かったわ! 光よ! 敵と共にはぜよ!【ライトバースト】」



 東側に回り込もうとした一団を光の爆発が包み込む



「ロード! 突撃してください!」



 ロードの背に乗ったコクテイが指示を出すと



「任せろ!」



 頭を前に向け【ライトバースト】を受けよろめく一団へと突撃をする


 ロードが集団を突き抜ける中コクテイは器用にオークへと飛び掛かり


 その爪で切り裂くと


 そのオークを踏み台にしてロードの背へと戻り


 再び近くに居るオークへと飛び掛かる


 その繰り返しを幾度となく繰り返し



「これで終わりです!」



 最後の1体を切り裂きロードの背へと戻ると



「お疲れ様。」



 カナメが近くに居たオークを切り捨てそう言うと


 シュタッ!とロードの背にハクオウが飛び乗り



「当然ですわ! 私たちにかかればただのオークごとき敵ではありませんもの。」



 そう言って凛々しく構えているが嬉しさのあまり尻尾が左右に激しく揺れ


 カナメが労う様にハクオウとコクテイを撫でるとその尾はさらに激しく振られるのであった。


 しかしカナメとロードの目は山裾に広がるオークたちを見据え



「あのままってわけにはいかないよね?」



 とカナメが呟きロードは無言で頷き砦へと歩んでいく・・・

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