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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第三部 氾濫
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07話 長距離射撃

 マコトたちがオークナイトと戦を繰り広げているころ


 サイラス指揮のもと砦の建設がおこなわれていた


 元々この場所は外壁は壊れているが砦が有り


 そこを巡回の騎士たちの中継地として使われていた場所である


 故にゴブリンなどの魔物はすみついでおらず


 また突貫ともいえる作業を可能にした場所でもあった


 サイラスがまず行ったのが瓦礫の除去


 そして無事な壁の点検作業


 それが終わると壁の補修に取り掛かった


 これは存亡をかけた戦いと言う事も有り


 聖都の男でを総動員して行われ


 2日という速さで壁の補修を終わらせていた。


 そんな中リーリスにより物資の搬入がおこなわれ


 砦内部の補修も半ばと言うころ


 砂漠より肥え太った150体の一団が現れる


 兵士の報告を受けたサイラスが鎧を着こみ外壁の上へと上がると


 弓矢を肩にかけたオークアーチャーが50体前へと突き進んでくる



「ちっ! こちらも弓兵並びに魔術師団の迎撃準備を! 騎士団、歩兵部隊も武器を手に取れ!」



 サイラスは後ろを振り向き号令を飛ばす


 そんな中リーリスを含む20人の魔術師団が真っ先に駆け上がり



「さぁ! 本番よ! よく狙いなさい!・・・撃てぇぇぇ!!」



 サイラスは何事かと驚き駆け寄ると


 魔術師団の者たちの手には細長い棒のようなものを外壁の溝へ置き


 取り付けられたスコープを覗き構える一団から一斉に


 パンッ!


 と乾いた音が響く


 するとこちらへ歩んでいたオークアーチャー4体が倒れ込む



「狙いが甘い! 距離は十分にあるのよ! よく狙って! 練習を思い出しなさい!・・・撃てぇぇぇ!!」



 再び鳴り響くパンッ!と言う音と共に10体のオークアーチャーが倒れると


 慌てた様にオークアーチャーは我先にといった具合で後方へ逃げ出す



「よし! ご苦労様、貴方たちはこの場で待機! 休んでいなさい。・・・自信を持っていいわよ。これで貴方たちをバカにする者はいなくなるわ。」



 そう彼らはサイラスも良く知る魔術師隊の予備兵たちであり


 普段から魔術師隊本体の者たちより蔑まれていた。


 サイラスはリーリスの下へ駆けより



「リーリス! あれは何だ! いつの間にあんなものを!」



 怒鳴りつけるサイラスにペシッとリーリスのチョップが額に見舞われ



「煩いわねあなたは~・・・はぁアレはライフルと言う物よ。コウとハルカが中心となり、職人街のドワーフたちの協力のもと出来上がった弓矢に変わる全く新しい武器よ。最大射程は魔術は愚か弓矢の倍の距離! これが量産されれば勢力図を大きく覆せるほどよ!」



 その勢いに押されサイラスは



「そっそうか、そいつは凄いなハハハ・・・」



 と返事をして苦笑いを浮かべるしかなかった・・・

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