06話 オーク・ナイト
だがこの作戦が裏目に出る
北門へと現れたオークは12体
東門へと現れたのも12体
斥候の報告より6体足りないのだ
そしてオークたちが門へと押し寄せたその時
「きゃぁぁ!!!」
とオアシスの方角から悲鳴が上がる
背後からケンシンたちが突撃して
優勢にことを進めるマコトたちへ
伝令の兵が駆け込み
「もっ申し上げます! オアシスより現れたオークナイト率いるオーク5体が里の中央で暴れ手が付けられません! このまま行けば北か東の門を内側から挟撃されます。」
と慌てた様に早口で告げる
するとマコトが
「分かった。ハジメ! ここは任せた!」
返事も聞かぬ間にそう言い捨て駆けだす
背後からハジメが
「マコトも気をつけろ! こっちは何とかする!」
その声にマコトは右手を掲げ答えた。
・・・・・・・・・・・・・・・
マコトが里の中心へと駆けつけると
辺りに血のにおいが立ち込める
そして今まさに鎧を着こんだオークナイトが
バトルアクスを大きく振りかぶり
傷つき倒れ込む兵士へと振り下ろされようとしていた
「やめろぉぉぉぉ!!!」
腰からミスリルの剣を抜き放ち
物凄い勢いで振り下ろさんとしているオークナイトの前に迫り
「はぁぁぁっ!」
力任せに振り下ろされたバトルアクスへとぶつけた
ガキンッ!
音を立て両者の武器が弾かれる
オークナイトはヨロヨロと後ずさり
「ブヒヒ~!!」
と叫ぶと周囲に居たオークが追撃しようと駆けるマコトへと襲い掛かる
前から来る骨斧の一撃を防いだところで
別のオークに背中から切られる
「くっ! このっ! はっ!」
苦痛に顔を歪めながらも前に居たオークを蹴り飛ばし
振り向きざまに振り下ろしてニタ~と笑っているオークの両腕を切り飛ばす
「ブギィィィ!」
更にマコトは止まらず首へとミスリルの剣を差し込み止めを刺し
囲まれた状態から脱出する
「はぁ・・・はぁ・・・前とは違い連携してくるなんて・・・」
荒くなった息を整えながらそう呟くと
「ブヒヒヒヒ♪」
と自分たちの方が有利だと言わんばかりにオークナイトは笑い出した。
オークナイトの前に居る4体のオークたちも口端を釣り上げ
涎を垂らしながらジリジリとマコトの背後を窺う
「くそっ! このままでは・・・」
そう呟いたその時
オークナイトの背後からケンシンが現れ
オークナイトを突き刺した
「ブグギィィィィ!!!」
その悲鳴にも似た叫びに他のオークが振り向くと
「どこを見ている! せぁっ! どりゃぁぁぁ!!」
一番手前に居たオークを突き刺し
突き刺したまま駆け抜けると
オークたちに切られたのか突き刺したオークが地面へと倒れ込んだ




