22話 キング
スミスと共に駆け抜けた先には大きな空間が広がり
壁にはステンドグラスの絵が飾られ光が差し込んでキラキラと
幻想的な空間を演出していた・・・
ただ1点戦いの音が現実へと引き戻す
「ギャギャ!」
奥にある王座で銀色に光る剣を掲げるのは
人の大人を超える大きさのゴブリン・キングであった。
そのゴブリンキングの前には10体のゴブリン・ジェネラルを相手にする
カイザー達獣士隊の面々であった。
「助太刀するでぇぇぇ!!」
駆けだしたスミスに仲間のプティラードが続く
するとゴブリン・キングは
「ギャギャギャ♪」
と笑い声を上げると
背後からゴブリン・ナイトが30体現れた。
「ハク! 大きいの!」
カナメの声にハクオウが
「分かったわ! 光よ! 敵と共にはぜよ!【ライトバースト】」
光がゴブリン・ナイトたちの中心で広がり爆発する
ドド~ンッ!
それでもよろよろと動くゴブリン・ナイトへ
コクテイが圧縮した魔力を纏いかける!
「これで終わりです!!」
クルクルっと回転をつけてその牙が襲う
「ギャギャ! ギャァァァ!」
カナメが飛び降りるとロードが
「はぁぁぁっ! はっ!」
闘気を纏った頭突きが振り下ろされる
「ギャ! ギャギャァァ!」
ゴブリン・ナイト達は瞬く間に殲滅する。
ドシ~ンッ!
上空よりカナメたち目掛けゴブリン・キングが落ちてきた。
「もう1体キングが居たのか!」
カナメはロード達を庇う様に身構え
「魔力よ! わが手に集いて、鋭き刃となれ!」
【魔力刀】を抜き放ちゴブリン・キングを見据えると
大きな赤い軌跡がカナメへと迫るのが瞳に映った
(躱したらハクやコク、ロードが・・・ならっ!)
カナメはゴブリン・キングへと駆けだしていた。
「主様!?」
「ハク!」
ロードの声を無視し短くハクへ声を掛ける
するとハクは
「光よ! 集いて闇を切り裂く剣となれ【ライトセイバー】」
放たれた光の剣をカナメが【魔力刀】で受け
【魔力刀】へと流し込んで行く
それをゴブリン・キングは目を見開き
慌てて大剣を振りかぶり
カナメへ向けて振り下ろした。
それをカナメはギリギリで躱し
クルリと回り
「せやぁっ!」
回転の勢いそのままにゴブリン・キングの腕を切り裂く
カランカランッ!
大剣を落とし
「ギャギャグギャァァァ!!!」
と大声を上げた。
ゴブリン・キングは両手から血を流していた。
更にカナメは止まらない
流れるように背後へと回り【竜尾斬】
そして
「はぁぁぁっ!」
闘気を【魔力刀】へと集めながら掲げ
「せぁっ!」
上段から一気に振り下ろした【竜王斬】
「ギャ?・・・」
斬られた事も分からぬまま
ゴブリン・キングは2つに分かれ崩れ落ちた。




