11話 獣士隊
ゴブリンたちを襲うファングドックと共闘するかのように後から駆けつけたノボルとミコトが戦いだす。
「ワォォ~ン!!!」
大きな遠吠えと供に現れた黒いファングドックが現れ
ゴブリンを蹴散らし始めた・・・
瞬く間にゴブリンは駆逐されると
不意にカナメは倒れた
トス・・・倒れる寸前にカナメを受け止めたのは大きな紫色のクローキャットであった。
「ふぅ~坊やは、無茶しすぎだにゃ。」
「「カナメッ!」」
レイカとレミエルが駆けつける。
するとノーマが膝を付き
「お久しぶりですニャコ様。」
「おや? 騎士団長じゃにぁいか。」
「元ですじゃ。今はサイラスが団長をしておる。」
その間にレイカとレミエルはカナメを寝かせ脈など測っていた
「その坊やは精神的な負担で倒れたにゃ。」
「軟弱な・・・」
その声のする方をレイカとレミエルが睨み付け
目を見開く
先ほどの黒いファングドックであった。
「何にゃ、遅れてきたワンにゃないきゃ。」
するとワンと呼ばれたファングドックは顔を反らし
「それは・・・」
「それにその坊やが一番に駆けつけたにゃ。」
「ぐぬぬ・・・我が悪かった許せ。」
「分かればいいにゃ。」
するとノボルが恐る恐るノーマへ問いかける
「あの~お知り合いみたいですが・・・大丈夫なんですか?」
「プッガッハハハ! 大丈夫じゃ、この方々は【獣士隊】ケルビン様とライラ様の召喚獣であった方々じゃ。」
その言葉にレミエルが
「お父様とお母様の召喚獣なのですか?」
「ほぉ~マスター達の娘か・・・そう言われれば似ているな。」
ワンが懐かしむようにそう呟いた。
「って普通に人の言葉をしゃべっている! どういうことだ?」
いまさら何をと言う様にノボルに視線が集まる。
「勉強不足よ。従魔や召喚獣となった者たちの中には【言語理解】と言うスキルを習得する者がいるって習ったじゃない。」
ノボルの頭をそう言いながらミコトが小突いた
「それに高レベルの魔物の中にも【言語理解】のスキルを持つものもおると教えたんじゃがなぁ~」
ノーマの言葉にノボルが顔を背けると寝ているカナメが目に入る
「俺のことは良いの! それよりカナメはどうしちまったんだ?」
するとミコトが
「多分、昔のことと重ねてしまったんだと思う。」
そう言って周囲で横たわり血を流すクローキャット達に視線を送った。
「そっそうです。治療を! 水よ傷つきし者に癒しを【癒しの雫】」
レミエルは傷ついたクローキャットへ回復魔術を行い回復させていく
「おっとそうじゃった。主たちも手分けしてポーションをかけてくれ。」
そう言ってノーマは【マジックポーチ】から初級ポーションを取り出し振りかけて回る。
つられるようにノボル達も駆けまわるのであった。




