09話 2階層
翌日カナメたちは2階層へと侵入していた。
「ここはクローキャットにファングドックが普段なら生息しているのよね?」
「はい、ミコトの言う通りその2種だけです。」
ミコトの問いにレミエルが答えると
「じゃあちょっと偵察に行ってくる。」
スッと気配が薄くなりミコトが離れていくのがノーマをもってしても辛うじて分かる程度であった。
「ぬっ、ミコト殿は【隠遁】のスキルレベルが高いようだな。」
すると出ていくのと同じようにスッとミコトが現れ
「あっちにクローキャットが集まって縮こまっていたよ。」
するとノーマが
「ふむ、そこはクローキャットの住処だな。」
そうこうするうちにカナメたちを囲むように展開する気配を感じて
「みんな、警戒して! 囲まれている・・・数は3・・・いや4匹」
カナメの声で周囲を警戒するとノボル目指し左右から犬の魔物ファングドックが涎を垂らしながら飛び掛かった。
「なっ! また俺かよ! しっ! せぁっ!」
素早い蹴りが右から来るファングドックを弾き、左から来るファングドックに鋭く素早い拳が当たる
「キャインッ! クック~ン・・・」
怯んだファングドックの後ろから
「ウゥ~バウワウッ!」
と吠えながらもう一匹出てくると
「ウゥ~」
怯えたファングドック達も吠え出し身構える。
(何だ? 何かを待っている?・・・ん? そう言えばもう一匹いたな・・・)
カナメは目を閉じ気配を探る
「そこかっ! せいっ!」
後方から飛び掛かって来たファングドックを抜刀からの一閃で切り捨て
身構えていたファングドックの横へと回り込む
「なろぉ~挟み撃ちとは味な真似してくれるな・・・」
ノボルはそう言って左右にステップを踏みジグザグに正面のファングドックへと駆ける
それを追う様に向きを変えた左右のファングドックは
右側のをカナメが【双竜閃】で
左側を気配を消して近づいたミコトが首を割き止めを刺す
その状況を正面より見ていたファングドックが一瞬怯む
「今頃気が付いてもおせぇ!」
アッパーカットのように下からファングドックの頭を打ち上げ
クルリと回り、回し蹴りが炸裂した。
「よっしゃぁぁ!」
叫ぶノボルを後ろから小突き
「うるさい。さっさと解体する。」
ミコトがナイフを渡す・・・
「えっ? えっ? またかよ~」
ノボルはまだピクピクと動いていたファングドックにナイフを突き立てた。
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解体が終わるのと同時に
「「「にゃぁぁぁ!!!」」」
「「「ギャギャ!!!」」」
というけたたましい争うような鳴き声が響き渡る。




