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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第二部 ダンジョン
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08話 新たな力

 その日はスキルを習得して、そのスキルを使いながらの組み手を行った



「行きます! ノーマさん!」



 カナメが駆ける


 流れるような足運びで・・・


 カナメは【天昇流刀法術】の剣舞術を良く用いる


 そして【闘気】を得たことでそれが劇的に変化した


 ボシュッ! 太刀筋に炎を纏いノーマを襲う



「ぬっ!」



 ノーマの短剣も【纏い術-火】のスキルで炎を纏い迎撃する


 互いの炎がぶつかり合う次の瞬間


 カナメがゆらりと揺らめき水を纏った優雅な剣舞に変わる



「猪口才なっ!」



 ノーマが一気に【闘気】と【纏い術-火】を全力で開放し


 ジュッジュ~と音を立てカナメが刀に纏っていた水が蒸発する



「ならこれでっ!はっ!せあぁっ!」



 回転しながらの3連撃【竜爪斬】を放つ



「何のこれしきっ!」



 ノーマは片方のナイフで受け流しもう片方で攻撃を繰り出した



「くっ!」



 カナメの技が押され弾き飛ばされる


 カナメの瞳に赤い軌跡が幾重にも分岐して迫るのが見て取れた


 転げながらも躱しきりノーマと向き直ると



「ここまでじゃ、それにしてもこの儂に本気を出させるとは、先が楽しみじゃフォフォフォ。」



「はぁ・・・はぁ、有難うございました。」


 カナメは頭を下げ礼をして端へと歩み座る。



「次は俺の番っ!」



 手を上げながらノボルがノーマの下へ向かう


 ノボルが獲得したスキルは【身体強化】【虎空流拳術】のレベルを1つづつ上げたとのことだ。



「やぁぁっ!せあぁっ!どりゃゃぁぁ!!」



 ノボルが元気よくノーマへかかっていく姿を見ていると



「かっカナメ君、はいタオル。」



 そう言ってレイカからタオルを受け取り汗を拭くと



「あっ! 抜け駆けっ! カナメさま、こちらのお飲み物を・・・」



 レミエルが木のグラスに入った果実のジュースを差し出して来た。


 それをカナメは受け取り



「レミ、有難う。いただくよ。」



 そう言って一気にグラスのジュースを飲み干した。



「さて、もうひと頑張りしてくるかな。」



 そう言ってカナメは立ち上がりサイラスの下へと向かった。


 サイラスと組み手をしていたミコトがレイカとレミエルの下へ歩み寄り



「お盛んなことで・・・レミっ! 私にもそれちょうだい。」



 グラスを指さしミコトが言うと



「分かりました。」



 チリンッと一振り鈴を鳴らすとメイドたちがレミエルの下へ駆け寄り



「お呼びでしょうか? 姫様。」



「これと同じものを3つ・・・いえ、4つ持ってきてください。」



「畏まりました。」



 そう言ってメイドたちは建物の中へと消えていく



「4つ?」



 レイカが1人、2人、3人と指をさしながら不思議がっていると



「後ろのリーリス様の分ですわ。」



 レイカが後ろを振り向くと笑みを浮かべたリーリスがお礼の為か頭を下げた。

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