06話 決断
カナメたちは砦の一室・・・会議室のような場所に来ていた。
シーンと静まり返った室内でカナメは口を開いた
「これから俺たちがどうするかだけど、俺はこのままダンジョンへ行こうと思っている。」
するとレイカが
「それは危険なのではなくて?」
カナメは頷き
「うん、そうだね。」
「なら・・・」
レイカの言葉を遮るようにノボルが
「レベルアップのチャンスだからだろ?」
ノボルに皆の視線が集まる
「なっカナメ! 説明頼む!」
すると今度はカナメへと視線が集中する
「はぁ、何も最深部まで行こうってんじゃない。今回のゴブリン・ファイターはそれほどでもなかっただろう?」
「そうだな。問題なく倒せた。」
コウがそう呟くと
「確かに武器のショートソードにはびっくりしたけど、問題なかったわ。ねぇ~ラビィちゃん!」
アカネがラビィを撫でながらそう言うとカナメが続きを口にする
「だからといって刃物を持った相手と戦うわけだ。俺はここで【スキルポイント】を使って【スキル】を取る。またはレベルを上げようかと思うんだけどどうかな?」
互いに顔色を窺う素振りの中ノボルが
「俺は賛成だ! 今からワクワクするぜ!」
バチンッと拳と手のひらを合わせそう言い放つと
「あんただけじゃ、可愛そうだから私も行ってあげるわよ。」
少し頬を染めたミコトがノボルをチラチラと見ながら口にする。
「わっ私も賛成ですカナメ君!」
レイカが勢いよく返事をすると
「あっずるい! カナメさま私もお供いたしますわ!」
それでも迷いを見せている他の人たちにツトム先生が
「あ~俺たちは暫くパーティー内で考える。今後のことを考えればレベルアップは必要だろうが・・・行くとしても無難に1階から2階と言ったとこまでだな・・・」
するとカナメはにこやかに
「それでいいと思います。俺たちのパーティーが行くからと言ってそれに合わせる必要はありませんし、意見が分かれるようならパーティーを組み直すことも考えてましたから。」
「そうか、だがちゃんと戻ってこいよ。入用になるであろうポーションなんかは俺たちが用意しといてやる。それくらいならいいだろう?」
ツトム先生が迷っている者たちへ顔を向け確認すると
「「「はいっ!」」」
と元気良い返事が返って来た。




