14話 救援01
替え玉の少年は必至で街道を走っていた。他の住民たちは襲われたり山の方へと逃げる中、真っすぐに【ナイトメイツ】を目指していた。【ナイトメイツ】が奪還されていることを知っているかのように一心不乱に走る。するとどうだろう、奪還後の警戒のために騎兵部隊を展開していた。【ナイトメイツ】軍に出会う。少年は生きも絶え絶えで事情を説明すると【ナイトメイツ】へ向け伝令を走らせ残りの部隊は避難民の救出に駆けだした。
少年は夢でも見ているかのごとく上空を見上げていた。飛空艇である。プロペラ音を鳴らし飛んで行く。
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飛空艇は襲われている住民たちの後方に位置するアンデットの魔物達へ魔術や弓矢を放ち駆逐するとその高度を落とす。地面近くまで降りたその時、何本ものロープが垂れさがりノボルを含め獣人族の男たちが降りて周囲を確保する。
確保された場所へと飛空艇が降りるとミコト、それにニナが降りる。勿論彼女たちの部下の小隊を含めて
「ニナ! 飛空艇の護衛をお願い! 他の2小隊はノボルと一緒にアンデットを迎撃して! 私の小隊は住民救出に行くわ!」
ミコトは地上に降りるとすぐに指示を出す。
「分かった! が、2小隊は敵に向けて行かせるけど、俺の部隊は一先ず住民に襲い掛かってんのを駆逐するぞ!」
ノボルはミコトの了承を待たずして駆けだした。
「んもう! まぁそれが無難ね。じゃあニナ頼んだわよ!」
「ん、ミコトさん達もお気をつけて!」
ミコトが駆けだしたその背中へと声を掛けたニナは背中に背負った大剣を抜き放ち
「次期に騎兵隊も駆けつけます! まずは足の速い【ファングドック】を狙いなさい!」
ニナは大剣に【風術】を乗せ薙ぎ払い【ファングドック】の一団を薙ぎ払い、地面へと大剣を突き刺すと辺りがせり上がり、簡素な土塁を作り上げた。
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ノボルは駆ける。そんなノボルの目の前に老人へと今にも襲い掛からんとする【ファングドック】が目に映る。ノボルは右手へと魔力を送り
「【燃え上がれ】」
ノボルが【唄】と共に拳を突き出すと青い炎の球が飛び出し、老人を襲う【ファングドック】を焼き払った。
「爺さん立てるか?」
腰を抜かし倒れている老人へと声を掛けたが老人は気絶してしまったようで返事が無い。
「ちっ! 誰かこの爺さんを頼む!」
「ハッ!」
ノボルの部下の1人が返事をして駆けてくるのと入れ替えに
「頼んだぜ! 【燃え上がれ】」
再び拳を突き出し青い炎を放った。




