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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
騎士王国編 第二部 聖槍ライオネル
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11話 ナイトメイツの戦い03

 魔王軍が突撃を開始した直後、【ナイトメイツ】の城壁の門が開かれニナを先頭にして部隊が展開する。その数およそ160名。3個大隊まで膨れ上がった部隊は両翼の大隊が羽を広げた様に広がり、突撃してくる魔王軍を迎え撃つ。更に背後にはビリー王子率いる本体とそれに合流したノボルとミコトの小隊であった。四方を塞がれ退路を断たれた【デュラハン】はその歩みを止め振り返り



「もはやこれまでか! いな! 敵の大将首を取ればこの場を切り抜けられる! 後方へ反転だ! 目指すは敵の大将の首! 我につづけぇぇぇ!!!」



 だがこの指示がいけなかった。背後から来るニナ達を抑える部隊を残さなかったのだ。足の遅い者たちは次々と背後からの魔術や弓矢により打ち取られて行く。


 それでも【デュラハン】は力を振り絞り本体へと突撃し、ビリーのまじかまで迫ると、そこで動きが阻害される。それはビリーと共に本体に居たユウナの結界の影響であった。鈍ったことにより勢いをそがれ、更に後方より迫るニナの部隊に押しつぶされる形となる。



「ぬぁぁぁぁ!!! この程度で! この我が! この我がぁぁぁぁっ!!!!」



 叫ぶ【デュラハン】にニナの聖剣が振り下ろされ両断された。だが頭部がその衝撃で前方へと転がり、ビリーの目の前まで来ると、その頭部へと黒い靄が集まり大きくなる。【デュラハン・ロード】そう呼ぶにふさわしい漆黒の鎧を身に纏い身の丈程ある大剣を背に持ち、次の瞬間に鞘からその大剣を振るい周囲の騎士を切り裂く。そんな中。倒れる騎士に一瞥しした唇を噛みしめうっすらと血を流すビリーが駆けぬけ【聖槍ライオネル】を突き出した。


 大剣を振る反動で見せた隙を見逃さずに突き入れた【聖槍ライオネル】は激しい光を放ち、その傷口から黒い靄があふれ出る。【聖槍ライオネル】とその黒い靄はせめぎ合う形で激しくぶつかり合い火花を散らす。



「しぶといんですよ!」



 ビリーは更に足を前に出し、腕を突き立て【聖槍ライオネル】を押し込む。すると【聖槍ライオネル】はその輝きを増し【デュラハン・ロード】へと深く刺さり、途中で何か固いものを打ち砕いたかのような感触と共に【デュラハン・ロード】の身体を貫いた。


 砕かれしは魔石・・・核を失った【デュラハン・ロード】から黒い靄が染み出て消えるとガランガランと音を立て、鎧や体験を残し消滅した。

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