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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
騎士王国編 第二部 聖槍ライオネル
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09話 ナイトメイツの戦い01

 【スピナス】の港に聖王国の旗とカナメを示す旗をはためかせ3隻が入港しようとしている。そんな船の1つ、船首にはノボルとミコトがいた。それぞれがこの一か月で成長し、更に5人の部下をそれぞれ持つに至っていた。そんな2人にミコト隊の獣人族の女性が駆け寄り敬礼をして



「隊長! そろそろ下船の準備をお願いします」



「分かっっているわ。荷物は纏めてあるから後は自分で持つだけよ」



 するとノボルの表情が曇りだす。なぜならノボルはまだまとめてもなく部屋に衣服が散乱しているのである。それを横目で確認したミコトは額に手を当てため息をつき



「しょうがないから手伝ってあげるわよ」



 ノボルは希望に満ちた目でミコトを見て両手を握り



「ありがとうミコト! さっ行くぞ!」



 手を片手でつないだまま引っ張るようにミコトを連れノボルは駆けだした。



「ちょっちょっ・・・もうしょうがないんだから」



 微笑みを浮かべミコトは手を握り返しノボルの後を追う。



・・・・・・・・・・・・・・・



 聖王国からの援軍1個大隊を加え、ビリー王子を旗頭とした2個大隊が騎士王国首都【ナイトメイツ】へ向け堂々とした歩みで進む。そんな情報が【ナイトメイツ】にある王城にいる指揮個体【デュラハン】へと届けられた。



「フッ舐められたものだな。たった2個大隊でこの【ナイトメイツ】を落とせるとでもいうのか?」



 そんな【デュラハン】の言葉に軍師的な役割でこの場に居る【スペクター】が一歩前に出て



「ただ気になるのが新たに加わった聖王国軍ですな。アレは元四元将の策を破った部隊であると聞き及んでおります。それも少数で」



 腕に抱えられた【デュラハン】の首が【スペクター】を睨み付ける。



「懐に入れては危険と言う事だな?」



「その様に思います」



「うむ、ならば出撃準備をしろ! 3個大隊で迎え撃つ! 【スペクター】貴様は1個大隊を持ってここを守れ!」



「承りました【デュラハン】様」



 【スペクター】が頭を下げるとその横を【デュラハン】が横切り謁見の間を出て行く。【ナイトメイツ】から出た魔王軍はビリー王子率いる軍を囲むように軍を展開していた。



 そんな包囲網の東軍へ山間の陰より2小隊が奇襲をかけ撹乱する。奇襲をかけているのはノボルとミコトの小隊で、次々と【スケルトン】を蹴散らしていく。その影響からか魔王軍中央本体から少しづつ、本当に少しづつではあるが混乱する東軍へ援軍を送る。



「よし! 第二軍を西軍へ向け突撃させてください!」

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