13話 回想ー謁見の間01
マコトは森の中を駆けながら、この1か月を振り返っていた。
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聖都にある城の謁見の間、聖王が王座に座りサイラスがその一段下に控え、マコトたちの前にはレミエルが跪いていた。
「皆の者面を上げよ。」
「「「ハッ!」」」
顔を上げるとドミニオンは笑顔で
「レミエルよ、そなたらの活躍聖王としてだけでなく祖父として嬉しく思う。」
「勿体なきお言葉。私などカナメ様の指示に従ったまでのことであります。」
「それでもじゃ・・・それで話は変わるが、カナメ殿はこの世界に残ると言っておったとか? それは真のことか?」
レミエルは微笑み
「真にございます。カナメ様はこの地で関わった者を見捨てることは出来ぬと、またともに召喚された者たちも同様に見捨てられないと、であれば両親のいない自分がこの地で後ろ盾になると言って決心いたしました。」
その言葉を聞いた謁見の間に居た貴族たちは「おおっ!」と歓声を上げ近くの者たちと話に花を咲かせる。
「静まれ。」
ドミニオンのこの言葉に貴族たちは口を紡ぎ静まり返る。
「なるほど契約者としての責務も果たそうというのだな。」
レムエルは頷きながら
「はい。そのように伺っております。」
区部を何度も上下に頷きながらドミニオンは
「それでは領地を与えねばならぬな・・・何処が良いと言っておった? 鉱山のあるセクトか、それとも農地の広大なセウロか畜産が盛んなセーベ当たりかのう?」
すると貴族の1人が1歩前に歩み出で
「聖王様、私目は此度のオーク動乱に置いて命を全うしております。それで領地を取り上げられては・・・」
歩み出たドワーフ族にしては細身の男セクト侯爵がそう告げると
「うむ、それもそうじゃな、セクト領は外してくれぬか?」
するとレミエルは
「カナメ様が納める領土は、私の無き父が納めていたセインス領をいただきたく思います。」
すると周囲がざわめき出す。【セインス領】それは名ばかりの荒れ果てた過疎地である。そんなとこを欲しがるなどと思わなくもないのだが、レミエルとカナメが恋中であると真やしなかに巷の噂として流れていたのである。
「・・・なるほど。ヌシはそれで良いのか?」
「はい♪」
力強く答えたレミエルにドミニオンは
「あい分かった。カナメ殿はセインス領を与え公爵とする。依存は無いな?」
「「「ハッ! ありません。」」」
セクト侯爵もその言葉を聞き胸をなで下ろした。
そしてざわめきも収まり静かになったところでドミニオンはマコト達を見据え
「さて勇者諸君、聞けば色々とやらかしたようだな?」




