09話 シルドナ防衛戦01
マコトたちと共に300名もの部隊が出立した翌日。【シルドナ】の周囲は深い霧に見舞われていた。
「5m先しか見えやしねぇ。」
城壁の上で見回りを行っている兵士がぼやくと一緒に見回りをしていた兵士が城壁より乗り出し
「ちげ~ねぇ、こう霧が濃くっちゃ・・・」
そう言った兵士の頭に矢が刺さり崩れ城壁より下へと落ちた。
「・・・う・・・うぁぁぁぁ!! 敵襲! 敵しゅ・・・」
叫ぶ兵士にも矢が刺さりその場に崩れ落ちた。
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警報の鐘が鳴り響く中アートスは慌てるように鎧を着こみ勢いよくドアを開け駆けだした。
アートスが領主の館を出たその目に飛び込んできたのは無数の白い影が城壁に乗り上げるさまであった。
「各部隊に通達! 聖王国軍は【スケルトン】の進攻阻止! 騎士王国軍は民衆の誘導! 避難場所はここ領主の館! 何としても守り切るぞ!」
アートスの号令を聞き慌てて動き出す者たちをよそに、アートスは部下をまとめ城門へと駆けだした。
城門へとたどり着いたアートスの目に今まさに門へとたどり着こうとする【スケルトン】の小隊を確認し
「迎撃開始! 門は必ず死守だ!」
叫びながらアートスは閂へと手を駆ける【スケルトン】へ向け盾で殴りつけた。
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一方出遅れていたハジメは騎士王国軍の騎士へ声をかける
「そこの騎士殿! これを館の周囲四隅へ配置してください。」
ハジメは懐より宝石のような綺麗な青白い石を4つ取り出した。
「これは?」
「結界石です。僕が聖王国に居る友人より渡された物です。」
騎士たちは互いに顔を見合わせ首を振ったりしている。
「これは契約者様から非常時に使う様に言われた物です。怪しいものではありません。」
騎士たちも【契約者様】と言う言葉の意味を知っていたのか真剣な表情で
「これを四隅に置くだけで良いのか?」
ハジメは首を振りながら
「僕が核となり聖結界を張ります。その間に体制を整えてください。」
「・・・分かった。任せろ!」
騎士は結界石を受け取り後ろを振り返り
「第1小隊は北西! 第2小隊は北東! 第3小隊は南西! 第4小隊は南東の民の誘導を! 第5・6小隊は館の警備! 第7~9小隊は城壁へ援護だ! あと第1~4までの小隊長!」
「「「「ハッ!」」」」
「貴様らは任務に就く前にこれを館の四隅へそれぞれ配置しろ! 良いな、必ず配置するんだ!」
結界石を受け取った小隊長達が頷き駆けだす。
「では、僕はここで結界の準備をします。周囲の警戒お願いしますね。」
「心得た。」




