04話 行軍開始
現在聖王国軍(国家反逆罪を問われた貴族や騎士・・・そして兵士に至る者たちが一般兵としてひとくくりにされている)は【アーマネス】北東に位置する魔王軍に占領された都市【シルドナ】へ向け進軍していた。冒険者と合わせて150名。後詰めで騎士王国軍150名が来る予定となっている。
【シルドナ】に在中する魔王軍は【スケルトン】などの不死系の魔物で60体が確認されていた。
「不死系の魔物・・・昼間は弱体しているはず。その間にどうにかできれば・・・いやどうにかせねばならぬ。」
馬に跨ったアーネストが呟く
「まぁ僕の【火術】があれば夜でも大丈夫さ。」
並走する馬車からハジメが顔を出し告げると
「ハジメ殿、その余裕があのような結果につながったのではありませんか?」
ハジメの対面に座る法衣を身に纏った神官が注意を促す
「・・・分かっているさ、僕たちにも後が無いからね・・・」
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1月前のオーク襲撃事件で彼ら勇者達もまた罰を受けていた。これまでのように優遇などされず、寧ろ後ろ盾すら失いかねない事態にまでなっていた。
護衛騎士たちの監督責任、依頼の失敗、森の木々への被害・・・更にはその身勝手さから多くの人々を危機にさらしたことへの追及・・・これらのことを丘の砦に立ち寄った際にツトムに説教を受け、ツトムたちの口添えで見捨てられはしなかったがかなり冷ややかなものとなっていた。
装備こそ取り上げられることはなかったが、それに見合うだけの戦果が求められ騎士王国へとやって来ていた。
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アーネストは懐から地図を取り出し、周囲を見渡すと
「本日はここで野営する! 準備にかかれ!」
空を見上げれば太陽が地平の彼方へと沈もうとし、空を赤く染めていた。アーネストの号令により兵士たちはその歩みを止めテントなどの設営を始める。
「なぜ儂がこんなことを! くそっ! おいそこの男! 儂の代わりにこれを設営しろ!」
叫ぶアードルフを無視して他の兵たちは自分たちのテントを張って行く
「儂を誰だと思っている!」
更に怒鳴り散らすアードルフに後ろから他の兵が蹴り飛ばし
「誰の! 誰のせいで俺たちがこんな目に遭ってると思ってるんだ!」
背中を押え立ち上がろうとするアードルフに更に横から蹴りが飛ぶ
「お前がおらたちを騙すから!」
更に兵たちが集まりアードルフに対して暴行が行われる。周囲を見渡せばセウロ元伯爵親子や子爵など爵位を持っていた者たちも暴行を受け倒れていた・・・




