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ユグドラシル物語~未来を見る瞳  作者: あおい聖
聖王国編 第四部 隠れ里
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19話 立ち位置

 カナメは今【鉱石の迷宮】の2階層に来ている。


 オークたちはあらかたカナメたちの活躍により脅威ではなくなっていた。


 そんなカナメたちが迷宮探査に加わったことにより活動の幅が広がり、この2階層に来ていたのである。


 2階層も1階層でと同じ洞窟型である。



「それにしてもカナメとは大きく差が開いちまったな。」



「そうか?」



 カナメがノボルの言葉に返事をしたその瞬間


 近くにあった岩が盛り上がりカナメに覆いかぶさろうとしていた・・・【ストーンゴーレム】である。


 カナメは気にするでもなく歩く、そんな中カチリと音が鳴る。すると【ストーンゴーレム】の目が明転の光を放ち暗くなるとその場に崩れ落ちた。



「ウインガー、後お願い。」



「ハッ! 石材を回収しろ!」



 ウインガーの言葉に兵士が動き出しアイテムバックへ石材を入れていく



「・・・すげ~どうやったんだ?」



「ん? どうやったって・・・普通に刀を抜いてコアを突き刺しただけだけど?」



「見えなかった。」



 ミコトの言葉にレイカは頷きながら



「うん。全く見えなかった。」



「・・・ん~これは修行が必要かな?」



 カナメの言葉にノボルはゴクリと喉を鳴らした。



「はぁ~」



 カナメはそれを見てため息を漏らし



「だってそうだろ? 今のままじゃ良くてナイトクラスに勝てる程度・・・あっ因みに砦でノボルの前に立ちふさがったのは【オーク・ジェネラル】だから。」



「あれが【オーク・ジェネラル】かよ・・・」



 ノボルの顔だけではなく他の者たちの表情も青ざめる。



「更に今回の反乱のボスはキング・・・【オーク・キング】だからな? マコトだってかなわなかったんだから、最低でもマコト以上の力は必要だと思うけど? それに今回のそもそもの原因は魔将だよ? 帰る方法を探すにしてもその方法がある場所・・・分かる場所が敵地だったら?・・・帰るの諦める?」



 その言葉に真っ先にレイカが反応する



「そうだね。諦めきれないかも・・・帰らないと帰れないは違うと思うし・・・」



「ん? どう違うんだ?」



 ノボルが疑問を口にする。



「自分の意思で残る・・・うん。そうね戻れる方法は知っておいた方が良いけど、戻れなかった時のことも考えなきゃいけないか・・・」



「ミコト? 分かるように説明してくれ!」



「え~分からないかな? 確かに私たちにはこの世界のことは関係ない。ここまでは良いよね。」



「まぁそうだな。」



「じゃあ次に帰る方法が今は分からない。これも良いよね?」



 ノボルは頷く



「なら、この世界の人たちと関わらないわけにはいかない・・・生活するためもあるけど、帰る方法を探すためにも・・・」

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