17話 森の残党狩り
カナメ達は準備を終え森へと入っていた。
木々が生い茂る森の中ではあるが昨日の影響からか所々焼け焦げた痕や凍り付いた痕が見受けられている
「派手にやったからな・・・」
カナメの呟きにニナが小首を傾げ
「何が?」
「ほらあれ。」
カナメが指さす方向へニナは顔を向け視線を上へと向ける
その表情が歪み
「酷い・・・森が泣いている・・・」
「そうだね。あれって・・・」
レイカの問いにカナメは
「焼けた跡がハジメ、凍り付いた痕がユウナ。」
「・・・」
レイカは言葉を失う
そんなカナメたちの前にオークが姿を現した。
カナメはすかさず
「ロードとハクは後ろへ回り込んで! ニナは正面から! コクは撹乱! レイカは皆のフォロー!」
「「「はい!」」」
「任せなさいですわ!」
「任せろって!」
そう言ってニナは大剣を鞘から抜き構える。コクテイは木々を利用して璃立体的に跳ね回りオークへと迫る。
ハクオウはロードの背に乗ったまま光の矢を放ち、ロードは駆け抜けながらオークの背後へと回り込んだ。
オークたちは全部で6体。最初の攻撃で1体が重傷で動けなくなると、その1体を守るようにオークたちは取り囲み外を警戒しながら武器を構えた。
そこへ木々を飛び回るコクテイより光の矢が降りそそぐ
「ブヒッ?」
直撃を受けたオークは腕を十字に組更なる攻撃に備える
「はぁぁぁはっ!」
そのオークへと迫っていたニナが横に大剣を振りぬくと何の抵抗も無いようにオークの身体を切り裂いた。
「ブヒッ! ブヒヒヒッ!」
そんなニナへオーク2体が迫る
「やらせません! 【光よ! 矢となりて、敵を射抜け!】【ライトアロー】」
4本の光の矢が、ニナを襲うそれぞれのオークへと迫る
光の矢が当たりひるんだスキを逃さずニナは大剣を振り回す
その場でクルリと回ると、倒れ込んでいたオークへと大剣を突き刺した。
するとニナの左右から迫っていたオークのお腹が切り裂かれ血が噴き出す。
噴出した血はニナへと降りそそぎ
「げ? ばっちぃ・・・」
苦虫を噛み潰したような顔でニナがブルブルと首を左右に振りながらこちらへと戻って来る
普通であれば敵を前にして隙を見せすぎと注意するところではあるが、残りのオークはロード達により倒されていた。
ニナの下へアイテムポーチから取り出したタオルを持って駆け寄るレイカ
「もぉ! 1人で無茶しすぎです。」
「問題ない。」
「それにそんなに汚れて・・・」
そう声を掛けるとレイカはニナをタオルで拭きだした。
なすがままにもみくちゃに吹かれるニナは頬を赤らめながら
「母様・・・レイカは母様みたい・・・」
嬉しそうにそう呟いた。




