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三十話

 この大陸の人類圏はさほど広くはない。


 まず、この大陸の面積のうちおよそ四十パーセント前後が人類圏だとされている。

 このうち三十パーセントが絶対王政を敷くルシウス王国であり、残る十パーセントが貴族共和政を敷くバルティスタ共和国である。

 シェンガは島国なのでノーカン扱いだ。


 大陸最北に沿って人類圏が存在し、そこから西の多くをルシウス王国、そのルシウス王国と接触してバルティスタ共和国。

 そのバルティスタ共和国のさらに東北にシェンガが存在する。


 これがこの大陸の人類圏の全てだ。


 かつて存在した超大国は大陸の八十パーセントを牛耳った統一国家だったが、数千年に渡って在位した偉大な王が侵略者の征伐に向かって消息を絶って瓦解。

 この際に現在のシェンガとなる国は何らかの手段を用いて大陸から国を分離させ島国になったのだとか。


 それから人類の群雄割拠の時代が始まったが、僅かに残ったモンスターたちの領土からモンスターが蜂起。人類に対する生存戦争を仕掛け、人類圏は多くを奪取された。

 様々な種族が入り乱れた戦乱の時代は長く続き、それが最終戦争と呼ばれており、人類同士の戦いも同時に起こっている。

 この最終戦争の際に幾多もの英雄が現れ、それが聖少女と呼ばれたアリスたちだ。


 最終戦争は多くの国が興隆し荒廃して、統合や分裂を繰り返した。この戦争の終結時点で存在した国は都市国家を含め数十を超えている。

 そのしこりを解消したのが七百年前に起きた大分裂戦争で、各種の都市国家を併合したりなどして出来たのがルシウス王国とバルティスタ共和国だ。

 この大分裂戦争の際にシェンガに巨大な橋が架けられて陸続きになった。


 こうしてこの大陸に存在するのは僅か三国のみとなり、長い安定の時代を過ごしてきた。

 そのさなかにも様々な災厄が起きたりはしていたが、亡国が生まれる事もなく人々は長い繁栄の時代を謳歌していたわけである。


「だがそれが気に入らねぇ!」


「いきなりなにをブチ切れてるんだお前は」


「一発デカい戦争が起きねえかな? と思ってな」


「バルティスタとルシウスは度々小競り合いがあるが、戦争と言えるレベルではないからなぁ……」


「戦争なんて無い方がいいのですよー」


「まぁそれは確かだが、オレたちはおまんまの食い上げだろうが」


 別に戦争なんかなくたっていいわけだが、戦争があったらそれが仕事にもなり得るのだ。

 傭兵として雇われるのは難しいが、雇われた傭兵団のメンバーになる事はさほど難しい事じゃないからな。


「あーくそ、仕事がねえかな、仕事仕事」


「んー、あるかもしれないですよー」


「ん? なんか分かるのか?」


「ちょっとお手を拝借なのですよー」


 そう言ってアレルがオレの手を掴むと、ぐんっと空に舞い上がった。


「うおっ、怖っ!」


「あははー、すぐ慣れるのですよー。ほら、見えますか? あっちです」


 そう言ってアレルが指差す先には拓けた森があった。

 総面積で言えば、およそ二千平方メートル程度になるのだろうか。

 大きく切り開かれたそこには村と言えるものが造られており……そして、そこを襲う生物たちの姿が見えた。

 しかし、村の内部にそれらが侵入している様子は見えない。防壁と言えるものはありはするが、完璧とは決して言えないのに。


 村からほんのわずかに離れた地点、そこで生物たちが押し留められている。


「あれは?」


「誰かが何かと戦ってます。よく見えませんけど……」


「なるほど……で?」


「助けにいきませんと」


「えー……報酬もらえっかなぁ……」


「さぁ? でも助けないとですよー」


「まぁ、見捨てるのも寝ざめはわりぃけど」


 だからと言って助けに行くのもどうにもなぁ……そう思いつつ下ろしてもらうと、オレは鉄製(ホワイトスチールとか言うのが混ざってた気がするが、実質ただの鉄剣)の剣をクロウに投げ渡した。


「貸しておく」


「へ? ああ、はい……?」


 よくクロウに貸している剣だ。オレはアダマンティンの剣がある。


「ここからちと離れた地点で何かに襲われてる奴を見つけた。義を見てせざるは勇無きなりともいうからしょうがなく助けに行こうと思う」


「本音が出ているぞ、ニーナ」


「気にするな。報酬はちゃんと貰うつもりだ」


 持ってなかったらどうしよう。奴隷としてどっかに売り飛ばすか……。

 そんな事を考えつつアレルに上空から先導させ、村の手前へへと一直線に向かう。


 そして、そこに居たのは複数のオークと戦う女、そして致命傷と思われる怪我を負って地面に倒れ伏している子供だった。


「【リリース・マキシマイズ・ミドル・フレイムドライブ/解放・最大強化・中級火球魔法】!」


 それを認識したアレルの行動は早かった。オレと戦った時よりもさらに強力な火球。それを瞬時に形成するとオークの群れに解き放ったのだ。


 直撃を受けたオークが火だるまになり、他のオークに殴り倒されて消火活動を受ける。

 強靭なゴム質の皮膚を持つオークは打撃に極めて強く、同士討ちを受けても問題ないように殴打武器を好む傾向にある。

 そのため、いざという時に仲間を棍棒で殴り倒す事に何らためらいはないようだった。


「ちぃっ、先走りやがって……! 【バーン・イン・ヘル/地獄の業火】!」


 生命力その他諸々を削り、周囲にそれを撒き散らす。

 想定していた通りの使い方は到底出来はしないが、オークどもをいったん押しとどめる事は出来るだろうと言う判断からだ。


 【バーン・イン・ヘル】の効果は本来、周囲に灼熱の空間を形成する技。

 猛烈な高温でも何ら問題ないオレならではの魔法と言ってもよく、周囲を超高熱にする事で相手の体力を奪い取り、オレに有利な場を作る魔法だ。

 炎の中では呼吸は出来ないが、空気中の酸素が自然発火しない程度の高温ならばオレは呼吸が出来るという点を利用しているわけだ。


 今回は単に周囲に炎の壁を作る程度の効果しかないが、相手の進撃を一時的に防ぐ程度の事は出来るだろう。見た目だけはハデになるように炎を放ったからな。

 というか、今はその程度が限界だ。想定通りの効果を出そうとしたらたぶん三回くらい死ぬ必要がある。


「アレル、一端下がってそこのガキ治療しておけ! クロウ、後ろから援護! リン、オレと一緒に先駆け! そこのあんたはいったん下がって体力を回復させろ!」


「分かった!」


 真っ先にオレに返事をしたのは最初に戦っていた女。

 赤みの強い茶髪を翻して後ろに下がると、足元に魔法陣のようなものを創り出して大きく深呼吸をし始めた。


「炎を消すぞ!」


 オレの体力をガリガリ削っている炎を消す。同時に、出力を弱めた炎を剣に宿す。

 オークには桁外れに強力な再生能力がある。単に切っただけでは即座に再生されてしまうが……炎で傷口を焼き潰すなどの手段を用いる事で再生を阻むことが出来る。


 一瞬で相手を燃やし尽くすような出力は必要ない。単なるオークだったら何匹いようが大した問題ではないのだから。

 リソースの消費を抑えるにはこの程度で十分だ。


「しゃっ!」


 そして、火を消すと同時に踏み込み、真正面に居たオークの頭を一撃でブチ抜いた。

 頭を突き抜かれたオークは即死して倒れ込み、オレの後に続いたリンがオークの腕を一刀両断して棍棒を手放させる。

 そして背後から飛んできたクロウの矢がオークに突き立つが、元々矢が効果的でないオークは唸りをあげて矢を引き抜くばかり。


 だが一瞬気を引く事は出来た。

 既に体勢を整えていたオレが跳躍し、矢で意識を引かれていたオークの胴体を一刀両断する。


 オレの腕力と、この剣の切れ味ならば何の問題もなく切り裂く事が出来、オークは上半身と下半身に分かれて斃れる。


「ぷぎぃぃっっ!」


「ニーナ!」


 背後から襲い掛かって来たオークがオレにそこらへんの木をむしり取って来たような粗末な棍棒が振り下ろされ――――それを右腕で受け止める。

 骨の軋む音と肩の関節が軋む音――――だが、オレがそれで叩き潰される事は無く、逆に押し返す。


「お前の腕力はどうかしているぞ」


 オレに棍棒を受け止められる事で足止めを食ったオークを斬り殺したリンが呆れたような声で言う。

 幾ら強い再生能力があっても首を切り落とされれば死ぬ――即死ではなく、頭だけで何とか逃げようとする凄まじい生命力を見せたりはするが――。


「へっ、オレが強いんじゃねえよ。こいつらが弱すぎんのさ」


 そう嘯きながら、剣を構え直し、周囲を包囲し始めたオークを見やる。

 相手もオレたちが強敵だと言う事を認識したのか、オレたちにはよく分からない言語で相談を始めている。


「さて、どうするか」


「いつも通り、片っ端から斬り殺すしか――――む?」


 リンがそう呟いた直後、包囲網を切り開いて誰かが突破してきた。

 それは先ほど致命傷と思われる怪我を負っていた亜麻色の髪をしたガキだった。

 両手に小型の刀――小太刀だろう――それでオークを切り刻んできたらしい。


「救援どうも。私も加勢させてもらいます」


 嫌に落ち着いた声で、そう呟くと、その小太刀に異様なほど強力な魔力が漲り――――。


「ハッ――――!」


 一瞬で繰り出された四連撃が正面に居たオーク二体をバラバラに切り裂いた。

 どう考えても射程がおかしい。どうやら、あの魔力で瞬間的に刃を形成して切り裂いたらしい。何とも器用な技だ。


「おい、お前、どれくらい保つ?」


「さて、このオークらを全員微塵切りにするくらいは保つと思いますが」


「ならいい。足手まといにはなるなよ!」


 そう言うと同時、手近なオークに切りかかる。

 的確な動作で剣の間に棍棒を割り込ませ、オレの剣が棍棒にめり込んで――――そのまま無理やり押し切る。


 圧力で棍棒を圧し折るように切り裂き、その向こうのオークの頭を叩き潰す。致命傷ではない――――が、燃やせばいい。

 一瞬で練り上げた火がオークの頭に燃え移り、頭蓋が砕けて切り開かれた頭と脳を燃やして死に至らしめる。


 オークは既に雑魚と言っていい存在だ。まともに戦えるなら、百体と同時に戦っても恐れる事は無い。

 守らなきゃいけない対象であるはずのガキも既に復帰してるので、もはや負ける要素は微塵もなかった。






「あーもー、やっぱクソだわ」


 逃げた奴を除き、皆殺しにしたオークの死体を前にして呻く。


「オークはいっちゃん嫌われる類のモンスターっすからねぇ……」


「マジでクソだわ。あーもー、マジでクソだわ」


 オークが嫌われる理由は強さではない。その特殊能力でもない。収入の無さ、だ。オークを幾ら殺しても一銭の得にもなりゃしないのが嫌われる原因だ。


 オークは決して低能なわけではないのだが……肉体的に強靭なので、魔法を使うよりも戦士になった方が強力なため、種族的に魔法使いが非常に少ない種族だ。


 そのため、高価な魔法の触媒などを持ち歩いているオークが少ないためにこう言った人類圏で隠れ住んでいるオークは全く収入にならない。

 モンスターの国に住んでいるオークなんかは、強力な魔法の武器や鎧を持っていたりしていい収入になるそうだが、その分こちらのオークよりも遥かに屈強だと言うし。


「はぁ、もういい。クロウ、一応金目のもの持ってねえか検分しとけ」


「へい」


 一番疲労の薄いクロウにそう命じてから、先ほどからアレルに魔法を懸けられているガキに近づく。

 先ほど戦ってはいたものの、傷を塞いで、意識を無理やり覚醒させただけに過ぎない状態だったのだとか。


 そのガキに近づくと、目を開けてこちらを見やる。鳶色の瞳……一方は黒い虹彩を覗かせる瞳がオレを射抜く。


「で……あんたらも冒険者かなんかかい。それとも傭兵?」


「まぁ、そのようなものです。こちらの村にしばらくお世話になる代わりに用心棒を」


「そうかよ。あんたもか」


 最初にオークと戦っていた女に尋ねる。


「そうよ。用心棒的な仕事には慣れてるしね」


「そうかい」


 赤みの強い茶髪を手持無沙汰にいじりながら、女は答える。なんと言うか、率直に言ってカッコいい女だ。

 立ってる姿だけでも様になるというか。しかし、この服……。


 上から下まで眺めてみても、まず間違いない。妙な服……と言うより、この世界ではお目にかかれない妙な生地。恐らく、化繊だろう。自然素材の生地ではない。

 既製品のような感じも見受けるし、どうにも軍服か何かの類に見える。もう一方のガキも妙な服を着ているが、これはなんなのか分からない。

 上質なシルクのようにも見えるが、その割には布地が分厚く頑丈そうだ。


 ふと、オレは何とはなしに、鎌をかけてみた。


「お前ら、どこの世界から来た?」


「ん、第四並行世界よ。あんた、ここがどこか分かるの?」


「知らんね。そもそも並行世界とやらがあるのも初めて聞いた」


「知るかって……もしかして、カマかけた?」


「この世界の人間ではねえだろうなとは踏んだ」


 どうやら別世界の人間らしいことはなんとなく分かった。

 まあ、この世界は色々と不安定で異世界から誰か来ることもあると言うし、特に珍しい事ではないんだろう。


「ああ、そう……漂流者がきやすい世界って事ね……だとすれば、帰り付いた例もありそうだけど……?」


「幾らかは聞いたことがあるが、あんたらの世界に行けるかどうかは聞いたことが無いね」


 少なくとも、そんな優れた科学文明のある世界が存在するとは聞いたことが無い。

 そもそも、具体的にどういう風に繋がりやすいのかもオレは知らない。


「そう……まぁいいわ。文明レベルは……ここが閉鎖的な村って可能性も考慮してたけど……あまり高く無さそうね」


 オレの服装を見てそいつが言う。まぁ、その通りだ。


「奴隷が綿花農場やオリーブ農場で働いてるって言ったらどの程度か分かりやすいか?」


「まぁ、なんとなくはね……はぁ……ちょっとだけ、通信手段があるかもって期待してたけどこの調子じゃ絶対にないわね。あたしもマックスも次元転移不能ってなると、救援に期待するしかないかぁ……」


「で、その進んだ文明のあんたらはこれから行くあては?」


「有るわけないじゃない。まぁ、戦闘力には自信があるからどうとでもなるわ。今後も適当に用心棒でもやってね」


「それは見れば分かる」


 オークと戦っていたとは言うが、決して防戦一方だったわけではない。むしろ、かなりの数を殺していたんだろう。

 実際、オレたちが殺した数と同数を殺していたんじゃないだろうか。たぶん、あのまま放置しても別に何ら問題は無かっただろう。


 まぁ、村の方に突破されてたかもしれんので、オレたちが来て助かったのは間違いないだろう。


「さて、他に何も来ないようだし……撤収ね。ああ、死体はそのままにしといていいわよ。豚に食わせるらしいから」


「そうかい」


「助けてもらった礼もあるし、お茶くらいご馳走するわよ。おいでなさいよ」


「ああ、そうさせてもらう。そろそろ食糧も補充したかった頃合いだしな」


 ここで村を見つけれたのはラッキーだった。食糧はまだまだあるが、新鮮なものを喰いたいと思うのは人の性だろう。


「撤収ですか。じゃあ、いきましょう」


 アレルに治療を受けていたガキが立ち上がる。が、倒れ込みそうになったので、前に割り込んで受け止めてやる。


「足元がおぼつかねえようだが」


「全くその通りで、あ、ごめんなさい!」


 押しのけられ、直後にガキが顔面から地面にぶっ倒れた。


「……何やってんのお前?」


「……いくら立つのがおぼつかないからって、女性の胸に顔埋めるのは拙いって思いまして。それが子供と言えど……でも立てないんですよ……」


 起き上がるのもしんどいらしく、うつぶせのまま返事が帰って来た。


「それで倒れてちゃ世話ねえやな……」


 抱き起してやり、肩を貸してやる。


「本当になんていうか重ね重ねすみません……」


「別にいいよ。助けたんなら最後まで面倒くらい見るさ」


 軽いしな。それこそ、不自然なくらいに軽い。三十キロくらいしかない感じがする……。

 見た目的に十歳手前くらいにしか見えないにしても、ちょっと軽すぎる感じだ。


「あたしが抱えようか?」


「肩さえ貸してもらえれば何とか歩けますので……」


「さっきまでは割と普通に走ってた気がするがなぁ」


「あれはちょっと種があるので……今はちょっと無理な状態なんですよ」


「そういうものか」


 とりあえず納得し、村まで連れ帰ってやるとおびえていた村人たちが姿を現し、安心した様子を見せる。

 二人の戦闘力はあまり信頼されていなかったようだ。それだけに喜びも一入なようで、全員が騒いでいる。


「あたしらが借りてる家があるから、そこまで行くわよ」


「そうかよ」


「……しかし、なんでこの村オークに襲われたんすかねぇ?」


 今まで考え事をしていたクロウが口を開く。それはオレも気になっていた。

 オークは決して愚劣な種族ではない。学が無くても生きていけるから愚かなだけで、人に知能が劣るわけではない。

 人の村を襲えば、数的に圧倒する人間の方が有利であって、負ける可能性も十分にある、と理解すればそう攻め込むことはない。


 もちろん、十分に勝てると判断し、それが必要ならば村だって襲うが、それは殆ど最後の手段と言っていい。

 オークたちは、人類は一人では弱いが、群れとなれば恐るべき狡知でもってオークを狩る恐怖すべき存在である事も知っているからだ。


「ここの辺りは割と恵まれてるようだし、オークが人を襲わなきゃいけない理由なんてないと思うがな」


「ああ。この辺り周辺の森では食える果物も多く見られた。オークが人を襲わねばならん状況にはなっていない」


 リンがオレの考えを補強する。やはりオークが人を襲う理由は考えられない。


「まぁ、村人たちも不思議がってたけど、今となっては分からないことよね。あたしたちは特にオークの生態なんて知らないし」


「前から襲われてたのか?」


「私たちがこの村に辿り着く一週間前くらいから襲われていたそうです。そのたびに村人が多数死んでいたそうですが」


 で、二人を用心棒として雇ったと。まぁ、戦闘力に信用ならなくても後払いと言う形にすれば問題ないと判断したんだろうな。


「この村自体に目的があったんじゃないかとも思うが……まぁ、どうでもいいな」


「まぁ、そうっすね。気にしたってしゃあないっすよ」


 そんな調子で、オレたちはオークの襲撃に関してを忘却していった。

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