第四十話「水の中」
「カリマ?」
気が付くとそこにはカリマの許嫁アイがいた。
不思議そうに湖の真向いに立っている。
どうやら1頭のようだ。
「お前、どうしてこんな所に?」
「実は」
アイは説明しようとすると突然湖の中からドラゴンが現れた。
それに気づいたカリマは慌ててアイに注意する。
「アイ!気を付けろ!!」
「えっ」
気付いた時には既に遅く。
水面から現れたドラゴンはアイの喉を思いっきり噛みつきそのまま水の中へ連れ込んでしまった。
アイの悲鳴も上げる隙間もなく一瞬の出来事であった。
それを見た少女は声を上げる。
「お姉ちゃん!」
「アイ!」
少女とカリマは声を上げたが小味は手で口を押えていた。
そして徐々に落ち着きを取り戻し状況を把握しようとする。
「なんてことだ、どうしてアイが水の中に」
小味は横にいる少女に詳しいことを聞こうと声をかけた。
先程のアイにお姉ちゃんと呼んでいたのも気にかかる。
「君、どうしてアイさんをお姉ちゃんと呼んだの?」
「助けてくれたから、溺れかけていたところをお姉ちゃんが助けてくれた。私は街から来たの」
「街って?」
小味が不思議そうにするとカリマはあることに気が付いた。
それは湖の中に建物があるのだ。
少しだけ水の中に顔を付け辺りを見渡してみると廃墟になってる建物がうっすら存在してるのが確認できた。
きっと先程のドラゴンもこの建物と関係があるであろう。
連れ去られたアイは水の中で苦しそうにしていた。
もがいては喉を噛んでるドラゴンに衝撃を与え離れさせようとする。
だが、水の中で抵抗出来る力が弱いため相手のドラゴンに致命傷を与えることはできなかった。
このままでは窒息死してしまう。
どうにか出来ないかと考えるがもう限界に近かった。
お終いだと諦めかけたその時アイを噛んで廃墟の建物に入ろうとしたドラゴンはくるりと水中を1回転しおじぎをした。
そして、アイを放すと同時にこう言った。
「お前は日本で生きるべきだ」
さて、今回はカリマの許嫁アイの久しぶりの登場です。
これから物語がどう動くのか、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
ここでちょこっとお話。
今まで使っていたパソコンが壊れてしまい書いてた小説のデータも復活することできず新しいパソコンで今回のお話を書いてます。
新しいパソコン痛い出費苦笑。
それでは。




