第三十九話「とある少女」
「おっとし玉、おっとし玉」
まだ雪で覆われた森の雪溶け水が流れる湖にその少女は水で遊んでいた。
周囲は木々の森で囲まれており人の影もドラゴンの影もない。
ぽつんとたった1人その少女だけは存在していた。
「小味、次の新しい町へはまだ着かないのか?」
「あともう少しみたい」
小味とカリマは次の新たなる町へと旅していた。
今までは道中、人と出会うことが多かったが最近ではドラゴンもすれ違うことが多くなった。
「お、見てあそこに湖があるよ、あそこで少し休憩しよう」
小味たちの目線の先に木々で囲まれた湖らしき物が広がっていた。
そこから来たのか、道中ドラゴンと出会う。
「あそこの湖気持ちよかった、最近は雨が降ることがないからこの大きい体でも水浴びすることが出来た。君らも、浴びると良い」
道中ドラゴンはカリマたちにそう言った。
「そんなに気持ちいいものだったのか、わざわざ教えてくれてありがとう。小味、先を急ぐぞ」
「カリマちゃん、お風呂好きで1日でも浴びれなかったら騒いでる女の子みたい」
「意外か?私は割とお風呂好きだぞ」
「ふふ、でも、その体だと石鹸の消費が早そうだね」
「お金より物のありがたさを感じるのが優先だ、お金ではただの紙切れ1枚だからな」
「その割には最近物への破壊がひどいと思うけど」
小味は少し苦笑いしながら笑った。
「あれは生きていく上での生きた証拠だ」
「はいはい」
そう会話が終わると小味たちは森で囲まれた湖に到着した。
周囲には水を浴びてるドラゴンや人間たちの姿が見える。
「綺麗、水が透き通ってるよ」
「お風呂の時間だな、小味ここは少しうるさいから私達は奥のほうで浴びるとしよう」
「うん!」
小味とカリマは人もドラゴンの姿もない奥へと歩き進む。
奥に進むと鳥の鳴き声や虫や自然の音が響き渡っていた。
「ここにしよう」
小味は自分たちの居場所を見つけてすぐさま背中に背負っていたリュックサックを地面に下す。
その横でカリマは湖の水を少し飲んだ。
すると突然声が聞こえた。
「っとし玉、とし玉、おっとし」
その声は小味にとって懐かしさを感じるものであった。
だが、最近では聞かないものなので、どこでその言葉を聞いたか思い出せずにいた。
「カリマちゃんやめてよ、どこでその言葉覚えたの?」
小味は横にいたカリマが発してる声だと認識した。
だが、カリマはその言葉を発していない。
「何を言っているんだ、私は何も喋ってないぞ」
「え?だって、さっき」
カリマが発した言葉ではない。
そう分かるとお互い周囲を見渡した。
だが、人間の姿もドラゴンの姿もいない。
気のせいかなとお互い感じたその時、突然真上の木から何かが降ってきた。
「うわっ!」
小味は驚き、その何かの下敷きとなりぶつかった。
カリマは一瞬で反応しその子を警戒する。
「いたた、一体何が」
「小味、その子知り合いか?」
その子というだけでカリマからしたら幼いということが理解できる。
小味はお腹の上に乗ってるであろうその子を見るため起き上がるとそれは人間の子だということが分かった。
小学1年生くらいか、小味は元いた現実世界の設定で把握する。
「この子、見たことない知らない子だよ。君、どこから来たの?」
「おとしだま!」
「え?」
お年玉という言葉に小味は考えた。
お年玉は元いた現実世界にだけある言葉だ。
何故この子は知ってるのだろう。
深い謎が広がるあまり小味はあることを聞いてみた。
「君、お年玉っていう言葉なんで知ってるの?」
「お姉ちゃんも知ってるよ」
「え?」
小味とその子が会話しているとカリマは分からないでいた。
「小味、お年玉とはなんだ?」
「それが」
カリマに説明しようとしたその時に誰かが名前を呼ぶ声が聞こえた。
それは懐かしいと感じられるあの声であった。
面白いかは分からないですがふとあるネタを思いついたので途中まで書いてみました。
もうここでどういうネタかわかってしまいそう笑
それでも、楽しんでいただけたら嬉しいです。
それでは。




