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9話 似た者同士
あれからまた更に月日が経ち、今日も屋敷で優雅な日常を送る。相変わらず縁談には恵まれず頭を悩ませてはいたが、シリウスと出会ってエレインは少し変わった。
まずは、顔の表情が柔らかになったことだろうか。
以前より笑うようになり、毎日楽しそうにしている。
あともう一つ、どことなく女の子らしくなった──いや、そもそも彼女は元からこうなのだ。
「お二人は似た者同士、なのかもしれませんね」
「私とシリウス王子殿下が?」
コレットは小さく頷いた。
確かに、彼女の言う通り二人にはいくつか共通点がある。
互い美男美女なのに、誰にも言えない弱点があるということ。
まあ、流石にこれは自信満々に言えることではないが‥‥。
でも彼と同じ共通点があるだけで、自然と嬉しくなり思わずエレインの口元が緩む。
(‥‥この気持ちってなんなのかしら‥‥)
エレインは心のなかで小さく呟いた。
「た、大変だ! エレイン!」
と、そこに息を切らせたサーベルが慌てて部屋に入ってきて‥‥。




