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8話 最弱王子

シリウス・ヴァン・ヴァレンティ──、ミッドガルド王国の王子で次期国王となる人物。

透き通った金色の髪、澄んだ藍色の瞳に立派な衣装は見る者を魅了させる。


しかし、そんな王子は世間でこう呼ばれていた──”最弱王子”と。


元々、体が弱かったたシリウスは幼い頃からずっと部屋で本ばかり読んでいた少年だった。剣術はからっきしで、稽古に励むものの、結局三日坊主になってしまい更に月日が経ち二十歳になった今も空回りしてばかりなのだ。


そして今日、彼はエレインと運命的な出会いをする──。




「は、初めましてシリウス王子殿下。私はエレイン・アルバード申します」



エレインはシリウスのことをサーベルから聞いていた。

と、言うのも王子は兄が勤めているお城の国王陛下の息子だからだ。

でもこんな偶然に出会うなんて、思いもよらなかった。



「アルバード‥‥あれもしかして君、サーベルの‥‥」


エレインはコクリと頷く。


「そうか、君がエレインか。話はサーベルから聞いてるよ」


この後、二人は他愛無いやりとりで意気投合し時間が忘れるほどたくさん話をした。

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