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7話 怪力なのになぜか溺愛されている
「大丈夫」だと返事をするなり、青年は地べたへ崩れおちる。
安心したのか、声もさっきよりも落ち着いていた。
だけど、こんなに誰かに心配されたのは兄以外初めてかもしれない。
大抵は怪力を発揮するとドン引きされたり、逃げられたりする。
でも、隣にいる彼はそんなことはなくむしろこちらを気遣い心配してくれた。
「あ、あの‥‥私が怖くないのですか‥‥?」
思わず返事が聞きたくて、声が漏れた。
流石に相手も”怪力令嬢”で有名な自分のことを知っているはず──と、思ったのに。
「うんうん、怖くないよ。むしろ可愛いって思った」
彼は爽やかな笑顔で優しく微笑む。
一瞬、聞き間違いをしてるかと思ったがはっきりと「可愛い」と聞こえた。
「‥‥かわ!?」
エレインもまんざらでもない顔をしている。
それもそのはず、そんなセリフ言われたことがなかったからだ。
「──シリウス王子殿下!」
すると、そこに複数の王国騎士団たちが息を切らせてやってくる。
「‥‥‥シリウス王子殿下。どこかで聞いたことが──あっ!!」




