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5話 金髪の青年 【前半】
その帰り道、エレインは静かな森を歩く。
あまりのショックで、さっきからため息ばかりついてしまう。
サーベルも優しく慰めてくれたが、正直心から喜べない自分がいる。
「はあ、どうして私っていつもこうなのかしら‥‥」
雲一つない青空を見上げ、エレインはポツリと呟く。
と、そんなことを考えていたそのときだった。
茂みから獣のような魔物がとびだしてくる。
そういえば、この辺りは最近魔物が多いから気をつけて屋敷に帰れとサーベルから
きつく言われていたことをすっかり忘れていた。
ひとまず、ここは冷静になり魔物との距離をとる。そして、相手側が油断しているうちに隙を見て逃げ出そうとしたが、うっかり転んでしまいそのまま地べたへ倒れてしまう。魔物は距離を縮めてどんどん近寄ってきて。
(‥‥私、ここで死ぬのね‥‥)
そう、死を覚悟して強く目を瞑った──。
「──危ない!!」
誰かが叫ぶような声が聞こえた。
その声と同時に目を開けると、そこには見知らぬ金髪の青年の姿あった。




