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2話 か弱さに憧れて
時間はあっという間に過ぎ、気づけば夕暮れ時。
さっきまで綺麗だったカラードレスも、気づけば見事に汚れている。
まだ任務があるサーベルといったん別れ、エレインは屋敷へ。
「お帰りなさいませ、エレイン様」
屋敷に帰るなり黒髪で使用人のコレットが、エントランスで出待ちしていた。
「ええ。今、帰ったわ」
くたくたになりながら、エレインは部屋へと向かい、
そのままベッドに横わたりホッとため息をつきぼんやり天井を眺めた。
エレインはか弱い女性に憧れていた。
もし自分が怪力体質ではなければ、今頃は素敵な花婿と幸せに暮らし
父や兄にコレットにも迷惑をかけずに済んでいたかもしれない。
最近はそんなことばかり考えてしまう‥‥。
「エレイン様、夕食の準備ができました」
コレットの声だった。
扉越しからトントンとノックする音が聞こえたので、すぐさまエレインは返事をした。
「今、行くわ」




