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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第96話 スライム大量発生??

『ちょいと、この山で変わったことが起き始めたのよん』



 ザクロさんが朝ご飯を食べ終えるあたりで、ちょいと世間話みたいな感じでそんな報告をしてくれたの。


 私たちのこと?と聞けば、ううんって脚のひとつを左右に振った。ザクロさん、首の関節がないのよね? 蜘蛛型の大きい魔物だから、喜怒哀楽表現が少し面白い。



『ゴブリンよりも低級魔物。スライムが大量発生してるのよん。ちょいとだけなら、別にいいんだけど……なんか、水場のひとつで大量発生してるらしいの』

「……ここにまで移動しそうとか?」

『そうなの。軽く退治した方がいいかもしれないわ』

「スライムって、この世界だと……なんでも溶かして食べちゃう感じ?」

『あら? 違う性質が異世界にはあるのん?』

「うーん。創作だけど、核にあるのが魔石とか?」

『それは聞いたことないわねぇ? 酸を吐いたり、取り込んだものを溶かす性質は合ってるわん』

「ここを荒らされたら困るし。それは駆除できる範囲はした方がいいかもね??」



 ということで、全員でスライム発生源らしいところまで移動したんだけど。


 全然違うことが起きていたのだ。



「……スライムが大量にいるんじゃなかったのか?」



 セルシスも疑うくらい、そこにあったのはちょっと大きい一匹のスライムがぷるぷるしていただけ。


 ただ、半透明だけど……色が銀。シルバースライムって、某RPGゲームの定番キャラじゃなかったっけ? 異世界だけど、自然発生でこんなのがいるのかって少しびっくりしたけど。



『んん~~? これ、エンシェントスライム??』

「「は??」」

『あんら、そうね? 色合いからしてそうかもぉ~?』

「……セルシス。講義で一応習う、危険指定のランクにいたよね?」

「ああ……エンシェントはある意味伝説級だが。実際に目にするとなると」



 これって退治した方がいいの??


 レシアム先生とかに聞くと、『いいや?』と首を左右に振った。



『この個体を見る限り。……どうも、気弱な性質を持っている感じだね?』

「……ビビり??」

『そうそう。おーい、ぼくらの言葉わかるでしょ? 危害は加えないよ~~?』



 レシアムが声をかけてやれば、ぶるるんと言わんばかりにスライムは大きく震え出した。理解はできるけど、話せる個体なのかしら??



『…………ほん、と?』



 あら、可愛い女の子の声。


 性別があるかはわかんないけど、ひとり乙女(?)かどうかの魔物以外だとはじめての女の子じゃないかしら? 私も人外だけど、女だからちょっと嬉しかった。



「ええ、そうよ? 私はアルマリン。人間じゃなくて、宝石族の一員よ?」

『……宝石、族??』

「そんな種族と思っていいわ。あなた……名前は? あるかな??」

『……な、い』



 やっぱりスライムというか、魔物に名前持ちがあることは少ないようね? ないならつけてあげたいところだけど……テイムとかみたいに、契約にならないかしら? 私の場合、それがレシアムって先約いるから無理なのよね??



「そうなのね? ひとつ聞いていーい?」

『……なに?』

「こっちのザクロさんって、魔物に聞いたんだけど。この辺でスライムが大量に居たっての知らない?」

『…………たの』

『『「「ん?」」』』

『……あたしの、中に……入っちゃったの』

『『「はい??」』』

「吸収したのか?」

『……かも。お腹空いて、吸い込みしたら……入っちゃったの』



 どうやら、もともとの素質があったのかで吸収とレベル上げが同時に起こって……エンシェントスライムにまで、進化しちゃったみたい?


 そんな馬鹿なことが、短期間で実現しちゃったようです。

次回はまた明日〜

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