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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第85話 次はパンケーキに挑戦しようにも

 牛乳パンを作ることが出来たから……セルシスから、提案があったの。あそこまで難しいものじゃないけど、交代で料理できるように自分にもっと教えてくれないかって。


 料理の楽しさに目覚めたのかしら?


 それか、単純に私の負担を減らしたいから?


 どっちにしても助かることだし、もちろん惜しみなく教えるわ!!


 だけど、まず第一難関があったのよね??



「リザーレのこの量だけど……」

「中身を、わざわざ分けるのか?」

「そうしないと、挑戦出来ないの!」



 作りたいと思っているのは、『パンケーキ』。


 スフレほどにはいかなくとも、黄身と白身を分けてそれぞれ混ぜてから合わせるあの面倒。


 あの面倒さが、キーポイントだと思うのよね。ふんわり、しっとりしてるのって……あのメレンゲのお陰だと思うから。


 なので、卵もどきこと、リザーレの仕分けをしようにも……もとの実のサイズが私の今の顔より少し小さいから、普通の卵よりは断然大きい。殻を使って仕分けなんてもってのほか。スプーンで黄身のようなとこを持ち上げようにも、そこは普通の卵と同じで繊細なのか……割れそうになるから、却下。殻は簡単に割れるのにね? これどうしようかしら??



『マリン~、セルシス~。なにしてんの~~??』



 お昼寝タイムから戻ってきたレシアムは、キッチンにいる私たちの様子を見て近づいてきた。ザクロさんは最近私たちの近くに住居を作り直しているから、そっちでお昼寝タイム中。


 気づいたら、玄関横に作った窓から声かけてくれるの。今はいないみたいだけど。



「レシアム~。新しいお菓子作りのために、ちょっとリザーレの中身を分けようとしてるの」

『中身を?? わざわざ??』

「パンじゃないけど。ケーキみたいなお菓子を作るためなの」

『ふ~ん?? 魔法で分けれない??』

「「あ」」



 そうだった。私たちって、ただの人間とかじゃない。魔法に特化した人外の【宝石族】。


 特に、水系のコントロールは私が得意じゃない? セルシスもまったく出来ないわけじゃないから、頷き合ったらそれぞれのリザーレの中身を……浮遊魔法を使って、まずは殻の中から取り出す。黄身を壊さないように、慎重に。すると、コントロールがうまくいったのかふよふよと浮いたの!!



「これを……出来るだけ、白身部分と分けて」



 黄身は黄身。白身は白身。


 ボウルにあふれんばかりの量になったけど……なんとか入れれることに成功!!



「魔法使えば簡単って。知恵と道具だけに頼ろうとしてたのが、まだまだ転生者としてはうまく溶け込めていないわ~~」

「俺も、盲点だった……」

「まあ、料理しない人だと。特にわかんないもんね~~?」



 ということで、ここからがメインの工程のひとつ。


 黄身は一旦放置でいいから、メレンゲづくりをしなくちゃ!!


 最初は手作業で感覚を覚えた方がいいから、作っておいた泡だて器をセルシスに持たせて白身のボウルを泡立ててもらった。力いっぱいかき混ぜても全然だから……そこからは、魔法!!



「回転し続けるように操作すればいいのか?」

「ええ。途中で、ティーテウの果汁も少し入れて」



 ふんわりふわふわのシャンプーのようなイメージになるまでかき混ぜてもらう。


 魔法を使えば、ものの五分くらいで出来ちゃったんだもの。やっぱり、特性を活かすときはちゃんと使わないとね? 前世じゃ、キャンプとかでもコードレスのとか使っても手作業で調理しちゃってたから……楽できるとこはちゃんと使い分けましょう!!

次回はまた明日〜

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