第84話 ミルクたっぷりの、牛乳パン作成②
形状変化で食パンみたいな型も作っておいたんだけど。
樹液の油を適量しみ込ませて……作った生地を入れて、窯にイン!
ふんわりしっとり焼き上がって、型から取り出したら粗熱を取る。
これでバタートーストするだけでも美味しいでしょうけど。今日は牛乳パンにするからダメ。それはまた次回に持ち越しってことで。
「パンを真ん中で割るようにカットして……間に、これでもかとたっぷりのバタークリームを挟む!!」
『んま!』
『随分たくさん入れるねぇ?』
「これが! 牛乳パンの醍醐味よ!!」
作ったパン分、間に挟み終えたらいい感じに全員のお腹も空いてきたから……お昼ご飯に菓子パンって感じになるけど、そこは気にしない。
ふんわり食パンの間に、贅沢なこってりのバタークリームがきらきら輝いているように見えて……もう、食べずにはいられないわ!!
全員に行き渡ってから、すぐにそれぞれかじりついた!!
『『「「!!?」」』』
セルシスやレシアムの表情を見る限り、衝撃的な感動を覚えたに違いないわ。もとのレシピを知っている、私ですら脳天を突き抜ける勢いで声を上げたもの!!
「美味しい~~!!」
パンはふんわりしっとりで、やわらかで。少し甘いパンが間のこってりしたバタークリームをうまく受け止めてくれている。クリーム単体だと食べにくい甘さと質感だけど、パンと合わさったことでとてもとても美味しい『お菓子』に仕上がっている。
甘いクリームの中に、ほんのり塩が加わっているところもまたポイントね? すこーししょっぱいけど、甘いのを引き締めてくれる気がするの。
「たしかに、美味い。クリームだけだとくどく感じそうだが……このやわらかいパンのおかげでそれが微塵も感じない」
『ふわふわの中に、とろんとしている感じが最高だね~? それに、あまーい!!』
『作るの大変なのに、あっという間に消えちゃうわん!! もっと食べたいくらいよん!!』
皆にも大好評だったのは良かったわ。作るの本当に大変だったし、それに見合った『美味しさ』に仕上がって少しほっとしたくらいだもの。
『マリンちゃん? ほかにもこういうパンの美味しい食べ方があるのん??』
ザクロさんに聞かれたので、そうだな~と思い出してみることにした。
「お菓子系だと。クリーム以外にも豆を甘く煮て包み込むのが、私のいたところでは定番のおやつパンだったわ」
『甘い、豆??』
「小豆っていうんだけど。さすがに私も一から仕込んだことはないから……それは難しいかも」
『あら、残念』
「けど、ミルクでホイップクリームとかがつくれるはずだから……別のクリームパンは明日作ってみようかしら?」
『んま! それは素敵』
『甘いのばんざーい』
「……手伝おう」
全員の胃袋を掴んじゃっている自覚はあったけど。
手伝いもしてくれるから、その期待には応えなくちゃね?
小麦粉もあるし、卵もあるからカスタードっぽいのには明日あたり挑戦しようかな?
ホイップクリームは機械がないから、濃厚なのは作れないけど。たしか、バターと混ぜれば『代用クリーム』になったはず?? ゼラチンがないから、さっぱり系は作れないのよね……。
まだまだ、グルーミンの山の幸は多いだろうから、探せば代用品とかありそうだけど!!
次回はまた明日〜




