第83話 ミルクたっぷりの、牛乳パン作成①
乳製品が出そろった。
バター、ミルク。あと、卵。
パン製造の改良もちょっと出来たし、酵母がなくてもなんとかなるものね? もしくは、異世界食材の中に酵母に似たものがそもそも含まれているのかしら? 雑な知識しかもっていないけど。
でも、それでも。
作りたい食べ物が出来たから、今日はそれを作ってみようと思うの!!
「今日は牛乳パンを作るわ!!」
「……ぎゅーにゅー?」
『『パン??』』
「ふふ。おやつには最適なあんまいパンなの。こってりしているけど、皆気に入ると思うわ」
『『「おー……」』』
長野県のご当地パンとも言える『牛乳パン』。
別のところではミルククリームパンとか呼び方はいろいろあるらしいけど、私がキャンプで長野に行ったときに、サービスエリアとかで売っていたのよね? あれは衝撃的な出会いだったわ。
作り方は、前世で軽くさらったものは今でも思い出せるし。材料もあるから、似たものは作れると思うの!!
まずは、要とも言えるクリーム作り。
これには……まず、牛乳を煮詰めるところからスタートよ。
「なにを作るんだ??」
「コンデンスミルク。……簡単に言うと、煮詰めたミルクなの。お菓子の材料とか調味料に使えるのよ」
「これを、パンに??」
「正確には材料の一部としてね? とろとろになるまで、時々かき混ぜてくれる?」
「わかった」
セルシスには練乳の火の番をお願いして。
ザクロさんとレシアムには大量のバターを作ってもらう。
バターには今回塩はあんまり入れないようにして……味付けのときに、ほんのちょっと加えるのを忘れない。
砂糖代わりのティーテウの果汁はどろどろになり過ぎないように加えるんだけど。スプーンでそこは要調整ね?
『このたっくさん作ったバターはパンのどの部分になるのん??』
「クリームになるの。形状変化で泡だて器を前に作っておいたから……これを」
手動だと時間がかかり過ぎるから、遠隔操作の魔法でえいや~~と、魔力を流し込んで自動運転のようにさせてみる。ボウルは固定の魔法で台から動かないようにさせているから大丈夫よ。
バターがほどよく白っぽくなって、なめらかな質感になったら……そこで、セルシスに呼ばれた。
「薬品のように、とろとろしてきたが」
「これでいいの!」
いい感じに練乳も出来てきたようだから、少し氷魔法で粗熱を取って。
軽く味見したら、味わいも前世でかき氷とかといっしょに食べていた練乳そっくりの味になっていたわ!!
これをボウルの中に、少し加え。ティーテウの果汁もほんのちょっと。クルリの塩もほんの少し。
軽く撹拌したら、ミルクも数滴足していけば……!! こってり濃厚なバタークリームの出来上がりよ!!
これをインベントリに入れておいて、次は白パンづくりに移ったの。先にクリーム作っとかないと大変だと思ったからなのよね……?
次回はまた明日〜




