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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第80話 探査魔法の訓練

 その日、私は拠点の外で精神集中のような態勢でいた。


 別に、臨戦態勢じゃなくて、探査の魔法であるものを探していただけよ?



「『探査(サーチ)』」



 【宝石族】の体内には、人間の血ではなく『宝石の成分』が含まれている。それはつまり、土とか鉱石には密接な関係があると言っていい。だから、私のラピスラズリの中にある金色に見える鉱石の成分を探れば……近くに『何が』あるとか、もっとわかるんじゃないかなって。


 レシアム先生に聞いたら、試す価値はあると言われたのでただいま実行中。


 探しているのは、肉でも魚でもない。


 果物でもない、もっと身近なもの。


 野菜とか、に近いものを探しているの。流石にタンパク質だけじゃ胃もたれになっちゃうもの。適度な野菜だって必要なのよ?


 グルーミンの山の中を限定して探してみたけど……範囲が半径二キロしか出来ないから、そんな大してヒットはしなかった。


 なんでこんなことをしているのかって言うと、ザクロさんはお肉担当だから、それ以外を担当したかったのよね? 隣でセルシスも精神集中するかのように無言で目を閉じていた。



「う~~ん。レシアムのように広い範囲まで出来ないから、そこは要練習かしら?」

『そりゃね。ぼくは長く生きている精霊だもの。簡単に追い越されたらつまんないよ』

「けど、せめて。ハーブとか手に入れたいわ~」

「ハーブ? とは?」



 セルシスも終わったのか、それらしい収穫はなかったみたいね?



「簡単に言うと、薬草ね? 薬だけじゃなくて、料理のアクセントとかにも出来るの。物によればお茶代わりにも出来るわ」

「……野菜よりは、見つけやすいのか?」

「そう思っていたけど。……私が見つけれたのは毒キノコばっかりだったわ」

「俺も、似た感じだったな……」



 異世界転生って、もっとチートじゃないのかしら?? いや、五歳でここまで飛躍的に出来ることが多い時点でチートかもしんないけど。


 神童と呼ばれていたセルシスでも出来ないことはちゃんと理解しているのはえらいわ。私は、少し以上にみくびっていたかもしれない。



「う~~ん。食用出来る葉っぱとか、草からでまずはいいんだけど」

『ぼく探そうか?』

「それは嬉しいけど。自分たちで出来ることを増やしたいの」

『真面目さんだね? ぼくは君の契約精霊なのに』

「だからこそよ」



 契約した相手にまかせっきりなのも、非常によろしくはない。自分で出来ることを増やさないと、この先、安定のスローライフを約束されているわけじゃないんだもの。


 追っ手はザクロさんの脅し(?)で退散していったにしても……なにかのきっかけで、お父様のとこから捜索隊を再編成されるかなんてわからない。だから、出来ることをしようと、こうやって少しずつ訓練しているの。


 セルシスもそこを理解してくれたのか、積極的に参加してくれているし。


 休憩を挟んで、途中移動しながらも範囲を変えてみたんだけど……。それっぽい、ものはこれまで見つけた果実とかだったから、そこは普通に収穫しに行ったわ。

次回はまた明日〜

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