第77話 コーヒー牛乳が飲みたい
お風呂上がりに、氷魔法で冷やしたコーヒーを飲んだんだけど。
なんかこう……違う気がしたわ。
銭湯、温泉、お風呂上がりに飲む特別な飲み物と言えば!!
やっぱり……コーヒー牛乳とかフルーツ牛乳が飲みたい気分!!
あんまい、あの飲み物とかが飲みたくてたまらない!!
「砂糖の代わりはある。けど、甘いブラックコーヒーが飲みたいわけじゃない!!」
ということで、温泉でリフレッシュが出来てから次の目的を探すことに決定。
乳製品って、自然の動物の乳で出来るものかしら?
もしくは、植物で代用品があるのかもしれない!!
なので、レシアム先生とザクロさんに突撃よ!!
『『獣の乳??』』
「もしくは、果物の果汁」
「なんのために??」
「美味しいコーヒー牛乳が飲みたい!!」
「……とにかく、飲みたいものがあるのか」
「コーヒー苦手なセルシスでも飲めると思うの!!」
「ほぉ?」
『魔物の乳?』
『獣にしても、絞り取れるかしら?』
第一の聞き込みだと、あんまりピンとこないようなのでダメな感じ。
次に、そもそもの牛乳もとい、『ミルク』の特性について説明することにした。
「ほんのり甘くて、白い液体。料理にも使えるし、食材の味をまろやかにしてくれるの」
『『う~~ん』』
「……もしかして。茶に注ぐあの液体か?」
「そう! 人によってはお茶に加えるわ」
城ではたしかにあったし。私のお茶のお供にも用意はされていた。だけど、入手ルートがどうなっているかは調べられなかったからわかんないままだったのよね?
「……だとしたら。たしかに、苦味をまろやかにしてくれるだろうが」
「ないかしら。こんな山中じゃ難しいかも」
『マリンちゃぁん。美味しいのん?』
『それと、ティーテウの実の汁を合わせたら……飲み物が出来るんだよね?』
「心当たり、ない??」
『あたしはわかんないけど……』
『ん~~~。果汁でよければ、いくつか候補はあるね?』
「順に行きましょう!!」
レシアム先生の案内のもと、その候補地を回ってみたんだけど。
果汁は果汁でも、逆にジュースになるものとかは見つかった。マンゴーぽいのとか、オレンジだったりとか。だけど、牛乳に近いのはなかなか見つからない。全然だったのよね?
だから、最後の候補地に行ってみたら。
何故か、小さな白い滝があった。果汁ってレシアムは言ってなかったかしら??
『ここは果汁じゃないけど。味のある水ってことで精霊とかが管理しているんだよ』
「……色は、牛乳と同じね?」
下のせせらぎあたりを見ても、牛乳の色と同じ水が漂っていた。匂いは無臭よりも、少し甘くていい匂い。
舐めていいかレシアムに聞けば、大丈夫と言ってくれたので少し味見。
すると、肩が跳ね上がったくらいの感動を覚えたわ!!
『お眼鏡にかなったのかしらん?』
「の、ようだな?」
「これよこれ!! このまま飲んでも濃厚で美味しいし、コーヒー牛乳にも出来そう!!」
『さっそく作る??』
「ええ!!」
ルルクの果汁、ティーテウの果汁。それにこの白い水をだいたいの比率で混ぜ合わせて……人数分用意したら、乾杯をしたわ。
「!? ……甘味はたしかに強いが、まろやかでとても飲み易い。ルルク単体だと俺では無理だったが」
『あらぁん。独特の味わいだけど、甘くて美味しいわねぇん』
『うん。こういうのは悪くないね。美味しい!』
「これよこれ!! お風呂上りにぐいっと飲むと、爽快な気分が味わえるの!!」
濃さも、味わいも。完全再現とまではいかないけど、これなら代用品と言ってもおかしくはない。
皆も気に入ってくれたから、二回くらい飲んだわ。そのあとに、ここの水をちょっと多めに魔法で収穫してからインベントリに。
今日の晩御飯に、シチューを作ってみたいと思ったからよ!! 大量に持って帰らないと、翌日チャレンジのバターづくりも出来ないからね。
次回はまた明日〜




