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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第69話 うどん……か?

 盛り付けてみた。


 またこれじゃない感はあるけど……出来たとは思う。


 セルシスとふたりで作ったうどんもどきは、匂いとかはいい感じだと思うけど。


 また、刀削麺風になるかしら?と考えてしまうのは仕方がない。


 今更ではあるけど、私は料理チートの持ち主じゃないし??


 転生した今でも、魔法使える人外ではあっても……身体が大きくなったからって、なにもかもができるわけじゃないもの。



『あらん? 今度はまた少し違うのねん?』

『マリン、今度はどう違うの??』



 レシアムとかは楽しみにしてくれていたけど、その期待に応えられるかどうかは食べてみないとわからない。


 全員分用意したし、ここは食べてみるしかないわね。



「魚の干物を作って、それをスープのベースにしたの。味付けはビリリの果汁を使ったの。浮いているのは、『天かす』って具材みたいなのよ。私の前世では、うどんの具材には多かったから入れてみたの」

『へぇ? 面白いわねん?』

「でも、うどんになっているかは食べてみないとわかんないの」

『そうなの~?』

「美味そうな匂いではあるが」



 とりあえず、食べてみることに。


 私とセルシスはお箸で。レシアムとザクロさんは魔法とか脚を使って。


 ずず……っと、音を立てるのが耳に届くが、私もちゃんとすすってみたわ。



「ん~~??」



 魚出汁のスープはまあまあの味わい。


 そこに、茹でたうどんもどきと天かすの風味が加わっているんだけど。


 マッチしているかというと、微妙。それなら、昨日の刀削麵っぽいのが美味しいと思ったわ。



『ん~……これはこれで悪くないけど』

『マリンは不服のようだね?』

「なんか違う。昨日のがまだマシ!!」

「再現とやらではないのか?」

「これじゃない!!」



 日本料理の要とも言えるお出汁を最初に開発した人たちは……本当に、凄いと思うわ。


 二千年もの月日をかけて、それを『当たり前』にしてきたんだもの。化学調味料とかの開発も進化していたけど……にわかの私じゃ、全然追い付かなくて当然。


 とりあえず、今回のうどん風はお蔵入りね? 食べれなくないけど、完食したい気持ちになれないもの。だけど、お残しはいけないからちゃんと全部食べたわ。



『不満そうねぇ?』



 スープまでは飲み切らなかったけど、ザクロさんに頭をよしよし撫でてもらったのには……慰めてくれても、失敗のショックは隠しきれない。


 こればっかりは、要修行しかないわ。邁進していた自分に反省出来るいい機会だと思わなくちゃ。



「なんでも出来る。……って、思い込んでいたのがショックだったわ。こればっかりは試行錯誤を繰り返しても材料が足りないって思うしかないもの」

『これでも美味しいとは思うけど。マリンちゃんの目指すところは違うのね?』

「ええ。もっと、ほっとする味になるはずだったのに……これじゃあ、澄まし汁にもならないわ」



 昆布……が、最低手に入れば違ってくるでしょうけど。


 山の中で、それに似た食材が手に入るのかしら? ふたりに言っても、お米同様に説明が難しいのよね。


 もう一回、このうどんもどきを調理するとしたら。昨日の刀削麵っぽい方が美味しいから、トッピングはフーリスの葉とかで補うしかないわ!

次回はまた明日〜

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