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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第66話 醤油もどき発見

『あら? しょっぱいけど、変な味ね?』



 と言いながらも、現物を持ってきてくれたザクロさんに感謝よ!!


 なんたって、私もそれを味見したんだけど……醤油だったんだから!!



「やった~!! 醤油よ~~!!」



 ザクロさんの話によると。


 ここいら一帯の山。グルーミンの山と呼ばれているあちこちには、レシアム先生が探知できるくらいに不思議食材がわんさかと存在している。


 もちろん、この山以外にもその不思議食材はたくさんあるらしいけど……この辺は、【宝石族】の領土ということもあって、加護とかの恩恵が昔からいっぱいあったんですって。


 だから、人間とか亜人の冒険者とかが一部を採取したりするんだけど、それはそれとして。


 ザクロさんは、朝のお散歩ついでにこの間見つけたヨルドの実のように、なにか私たちの役に立つような果実とかを探していたら。


 変な匂いといっしょにあった、真っ黒の実を見つけて……汁を舐めたら、無害だけどしょっぱい味にもしかして……と、持って来てくれたの。


 私は受け取って匂いを嗅いだだけで、それが醤油特有のものってわかったけどね!!



「これが、ショーユという臭いなのか?」

『変わった匂いだね? ビリリの実は久しぶりに見るけど』

「ビリリって、刺激物??」

『ううん。ただの呼び名』



 味見したら、ちょっとクセはあるけどたしかに醤油の味わいだったから!


 まだ残っていた、魚の切り身を焼いて少し表面にかけたの。


 熱々の魚に醤油の風味……絶対に合うと信じて口に入れれば。


 ほろっ、とした魚の身に、もどきでも醤油の複雑な味わいがマッチして……やばい。


 めちゃくちゃ美味しいわ!!?



「ん~~!! おいしっ!!」

『マリン~~。ぼくも食べたい~』

『あたしにもちょうだいな~~』

「……俺、も」

「は~い。待って待って~~」



 人数分、同じように調理してあげれば。ひと口頬張ったときの、『ピキン!』みたいな反応が見れて笑いそうになった。



『な、にこれ。不思議な味わいだけど、美味しい!?』

『あたしも食べたことないわ~。これが調味料の味なのねん?』

「……これは、パンよりも違うものが欲しくなる理由がわかるな?」

「でしょ!? セルシスの言う通り、お米が欲しくなるのよ!!」



 けど、和食の食材がこれで見つかったとなれば。


 お米の確保も夢じゃない。この山は結構広いから、あちこち探せばきっとあるかもしれないわ!!



『実というより、綿毛に近いのかな?』

「ううん。種……の方が近いのかも」

『固いの?』

「そうね。粒々状に扱うから、最初は固いわ」



 だいたいのイメージを伝えて、レシアム先生が探査の魔法を少し離れた距離まで広げてくれたんだけど。


 近い範囲では該当するようなものがなくて、中継地点にした元拠点の方にも伸ばしたけどなかったみたい。


 簡単に見つかるようで、難しいものね?


 パン作りも毎回は大変だから、そろそろ飽きてきたのもあるんだけど……だったら、次はパスタでも作ってみようかしら? もしくは醤油もあるし、うどん??

次回はまた明日〜

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