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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第62話 レシアム先生の考察

 マリンの身体が、少しだけど成長した。


 これについて、思うことがあるんだ。それはもちろん、彼女より先に成長したセルシスの心境について。



(う~~ん。多分だけど、びっくり以上の感情を抱いているだろうね?)



 友人として接したい、と、初対面のときにはマリンに提案していたとはいえ。


 少し大きくなっただけでも、無表情から少し以上の変化を表に出していたんだ。


 おそらく、マリンの美貌の変化に心が揺さぶられた可能性がある。


 それがいいことかと言えば、精霊のぼくが勝手に決めつけてはいけないけどね?



「重いものが持てる~~!! 体力も上がったのかしら?」



 そして、張本人のマリンだけど。


 外見の成長に見合った、力の釣り合わせにとても喜んでいる。


 人間でも、まだまだ子どもだという年齢には違いないが……幼子からは脱したもんね。それなら、あのくらいの喜び様は仕方がないかな?



『ね~ぇ? レシアム殿』



 ぼくが色々考察している隣に、ザクロがやってきた。ひそひそ話する感じだから、ぼくの考察を察してくれたのかな?



『なに~?』

『マリンちゃんのあの姿。下手に、街とかに出たら大変じゃない~?』

『そうだね。人身売買とかのばかな連中に見つかったら、大変で済まない』

『セルシスちゃんも……でしょぉ?』

『う~~ん。鈍感ではないと思うけど……葛藤くらいはしているのかも』



 今はマリンといっしょに、オークの肉を運ぶのを手伝っているけど。見た感じ、黙々と手伝っているようにしてはいるが……なんか、ぎくしゃくしているように見えなくもない。



『あたしの実年齢くらいって、マリンちゃんは言ったでしょう? 十二歳ってことは……セルシスちゃんと同じってこと??』

『そうだね?』



 セルシスの年齢はたしかに十二歳。でも、彼の不釣り合い精神のせいで外見は二十よりも少し上くらい。


 本来の年齢で隣に並んだら……似合いの恋人に見えなくもないかな? 今はどう足搔いても兄妹のようにしか見えないんだよね。



「わ~い!! 身体強化しなくても、お肉がきれいにスライスできるわ~~」



 マリンはぼくらの心配を全然気にしていないから、料理に集中している。たしかに、魔法で強化しなくてもあの力を出せているとしたら……もしかして、ここいら一帯の食べ物を食べさせたせい??


 魔物はオークとかだけだけど、ちゃんと『活力』になるものを摂取したせいなのかな??



『……もしかして。【宝石族】の足りないものを補ったからかな?』

『足りないもの?』

『栄養……?』

『普通の人間が食べているのを、あの子たちは食べてないから??』

『かもしれない』



 浄化『したもの』を口にしてきたことで、不可思議な慣習を定着させていた。


 それで、セルシスのように不釣り合いな精神と外見が成立する『異常』を生み出してきた。


 マリンは色々特殊ではあっても、それを実現したということは……今回のことはいいことなのか悪いことなのか。彼女にとってはいいことであっても、種族的には善くないことかもしれない。


 ぼくは、念のため透眼の能力を使って、マリンの魔力循環とかを確かめてみたんだけど。


 異常は特に無くて……ただただ、『正常値』としか結果が出ただけだった。

次回はまた明日〜

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