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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第61話 少しの変化が

 明け方になると、窓から日が差し込んでくる。


 ザクロさんにもらった布で、即席のカーテンも作ったけど……透けるのが欠点だからか、強い日差しが目に当たっちゃうのよね?


 伸びをしようとしたら、手がなかなか届かない。



「ん?」



 五歳児の身体なら、あっという間に届くのに??


 手をばたばた動かしてみると、やっと届いたときの長さが少し伸びた気がした。


 ぱたん、と、起き上がってみれば少しだけ目線が高くなっているのがわかった。大人くらいにはなっていないけど……多分、中学生くらい??


 布団の上に立ってみれば、寝ているレシアムを見下ろすときに長くなった足も見えたわ。パジャマのズボンが七分丈くらいになっていたんだもの。



「! レシアム~!! 起きて~~!!」



 ゆさゆさ揺するときにかけた声も、ほんの少し変声していた。高いというか、トーンが甲高いものじゃないの。



『んん~~? なぁに、マリン?? 朝ぁ??』

「そうだけど!! 私の身体、見て!!」

『身体?? …………あれ?? ちょっと、大きい』

「そうなの! ちょっとだけ成長したの!!」



 セルシスのように、いきなり大人になるパターンじゃなかったようだけど。


 水鏡の魔法で、自分のスタイルを確認したら……やっぱり、中学生くらいの適度な背丈に体格も含めたスタイルに大きく進化していた!!


 きっかけはわかんないけど、寝ている間に変わったのはちょうどよかった。セルシスの目の前とかで変化して、服がびりびり破けたら失礼じゃ済まないもの!!



『へぇ~? 結構可愛い感じになったね~?』

「元から美少女要素はあったけど……これはねぇ??」



 すらっと伸びた白い手足。


 ずっと伸ばしていた髪も、さらに伸びたのか腰より下まであったわ。色は銀のまま。


 顔立ちはまるっこい感じからシャープになり始めていたの。これで、モブとかがすぐにナンパするような可愛いタイプになっているから……街にもし出たら、セルシスにしがみついた方がいいかも。


 あ、でも、友だちに許可もらっても抱き着くのはよくないかな??



『服……作り直さないと、だね?』

「あ、そうね? サイズ変更しにくいものばかりだし」



 インベントリから布を取り出し、即席のスモッグ風ワンピースとレギンスを作ってみたわ。着心地は相変わらず最高なので、それを着てからセルシスを起こしに行ったんだけど……。



「……アル、マリン??」



 すこーし目線が近くなったセルシスはびっくりしまくった表情をしていた。面影はあっても、ちょっと成長した姿を見たら驚くものね?



「ええ、そうなの。起きたらここまで成長していたわ」

「……そう、か。しかし、いきなり大人になるわけではないのだな?」

「そうみたい。でも、この姿でも出来ることが増える利点はあるはずだわ!」



 料理とか狩りとか、ほか諸々!!


 特に料理については少しでも重たいものを持てるようになっただろうから……朝ご飯づくりも頑張れる気持ちになる!


 ザクロさんが来たときには、『あんらぁ~!? 可愛くなって~~』と、ご近所のおばちゃんのような感想だったなと思ったのは言わなかったわよ?



『さらに、ふんわり愛らしい感じねぇ? 背も伸びちゃって』

「ふふふ。個人的にはセルシスくらいを望んでたけど。これはこれで動きやすいわ~」

『あたしの布で新しく作ってくれた服もふんわり可愛いわねぇ?』

「ありがと~」



 さてさて、この進化だけど。


 まだ成長途中だから、髪も金色じゃないのかもしれないわね? 精神年齢はとっくに三十路越えてる気分ではあるんだけどなあ……まあ、若いのはいいことだし役得ね!!

次回はまた明日〜

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